キャンプ道具のハイテク化が進む中、アナログなアルコールバーナーに注目が集まっている。

 以前はアルコールバーナーといえば、キャンプ用品のなかでは玄人好みのマイナーな器具であったが、ソロキャンプのブームと共に初心者にも人気がでてきた。なかには調理道具ではなく、美しい炎を見るための「観賞用ギア」として、愛用するケースもある。

 そこで今回はアルコールバーナーの注意点や特徴を解説し、簡単にできるメスティンでの炊飯方法をお伝えしよう。

■アルコールバーナーは100均でも購入できる

100均のアルコールバーナー(左)はアルミ製 330円(税込)、トランギア(右)は真鍮製 2750円(税込)。トランギア火力調節フタ付き

 アルコールバーナーはシンプルな構造ゆえに、キャンプ用ストーブ器具のなかでは最も安価な部類に入る。最近ではセリア、ワッツ、キャンドゥーなどの100均でも購入できるようになった。さすがに100円ではなく、330円(税込)だがそれでも激安だ。

 コーヒーやジュースの缶を使い、自作するベテランキャンパーもいるが、安全面を考えると避けた方がよいだろう。

■炎の色は青が基本だが赤くても問題なし

炎の勢いは左のトランギアの方が強い

 アルコールバーナーの炎は青色になったほうが温度が高く、安定して調理できる。今回撮影に使用したトランギア製のアルコールバーナーは新品を使用したため、通常より炎が赤く見えた。メーカーによると使い込むうちに内部の芯材が馴染んで炎が青くなるようだ。

 アルコールバーナーの火力程度ではどちらでも差は感じられないため、気にしなくていいだろう。燃料のアルコールによっては、視認性をよくするために赤い炎が出る仕様のものもある。

 100均のアルコールバーナーは芯材がないためか、新品でも青い炎だった。