これまでウルトラライト系バックパックのメリットを紹介したが、使い方によっては耐久性や背負い心地など、デメリットな点もある。これらのバックアップは軽量さを追求するために生地が薄いことが多く、慎重な取り扱いが必要なことが多い。またフレームがないモデルがほとんどで、パッキングに工夫が必要だ。それでも、「軽量である」というメリットがデメリットを大きく上回り、初心者でもそれを感じることができるだろう。

 現在、たくさんの製品がリリースされているが、その中からおすすめのモデルを3つ紹介したい。

■ウルトラライト系バックパックのおすすめ3選

1. if you have(イフユーハブ)/ Everyday(エブリデイ)
 460グラム(ワンサイズ)、18リットル、2万3100円

 普段づかいができそうなバックパックだが、カジュアルに見えて背面パッドやS字型のショルダーハーネスが搭載されておりおり、登山でも街でも使えるアイテムとなっている。正面のジッパー付きポケットや両サイドのボトルポケットもあり収納はばっちり。ゴム製のコンプレッションコードが付属しており、ピッケルやスノーシューなども外付けできる。登山用に見えないバックパックを探している方におすすめ。

2. RawLow Mountain Works (ロウロウマウンテンワークス)/ Bambi (バンビ)
 500グラム(ワンサイズ)、26~28リットル、2万4200円

 街でも使えるかわいいデザインが目を引くウルトラライト系バックパック。長年にわたりアパレルブランドでバッグなどのデザインをしてきたデザイナーが設計しており、それも納得できる。山でもしっかり使えるが、そのまま電車に乗って帰ってきてもすっと街に溶け込めるようなアイテムである。miniと同様、日帰り登山や小屋泊に対応可能で、経験を積めばテント泊登山も可能。

3. FREELIGHT(フリーライト)/ SpinNap(スピンナップ)
 125グラム(ワンサイズ)、18~24リットル、1万340円

 3つの中で飛び抜けて軽量で安価なこちらのバックパック。軽量なのも当然で背中側のクッションや、小物やボトルを入れるポケットがない、かなりストイックな仕様だ。圧倒的に軽量で、価格も控えめであるのは嬉しいポイントである。これだけ軽量でも耐久性に問題がないこともウリの1つとなっている。

 どんなバックパックにしようか悩んでいる方は、ウルトラライト系バックパックはいかがだろうか? 軽量で快適なバックパックは、あなたをきっと素晴らしい登山ライフへと誘ってくれるだろう。