■エバニューとは

 アウトドア好きにはお馴染みの「エバニュー」。

 その歴史は古く、1924年(大正13年)、東京蔵前で創業された増新商店が始まり。1933年に社名の増新を英語に置き換え、EVERNEWブランドを立ち上げる。戦争により、スポーツ用品の製造禁止や空襲による店舗の焼失などの幾多の苦難はあったものの、これを乗り越え、次々にヒット商品を世に送り出している。

 老舗ながらも今なお最先端のアウトドア製品を数多く取り扱っており、特に本格派のアウトドアユーザーを中心に熱烈な支持を得ているメーカーとして知られている。

 

■人気の調理用器具

 エバニューでは、登山を嗜む人向けに、ウェアやシューズ、トレッキングポールからスリーピングバッグに至るまで、ほとんどの登山用品を扱っているが、中でも登山愛好家から人気を得ているアイテムがある。それが調理用の器具だ。

 少しでもバックパックの中の荷物を軽くしてから臨みたい登山において、軽量は正義。とはいえ、ただ軽ければいいのかと言われればそんなことはなく、機能性や頑丈さはもちろんマスト。さらに言うならば、使っていて楽しく、かつ所有欲が満たされるデザイン性もあった方がいい。

 今回は、そうした要素を満たしている、登山クッキングで役立つオススメのアイテム3種類について紹介したい。

ご飯が出来上がるまでの時間が一番楽しい

●Ultra Light パン#16

 エバニューがラインナップしているフライパンの中でも定番中の定番製品「Ultra Light パン#16」。

 驚くべきはその軽さ。容量が900mlにもかかわらず、驚異の129gを実現。133gのiPhone12 miniよりも軽量で、いかに軽いかがわかるだろう。その理由は、超軽量で硬度の高い特殊アルミ板を使用しているから。従来品よりも40%以上も軽量化を実現することとなった。

 内側には高耐久のプラズマコーティング加工を採用。これにより、焦げ付きにくくなっているため、調理中も無駄なストレスを感じることなく、また片付けもスムーズに行える。底面にはハニカム状の加工を施すことにより表面積が増え、効率的に熱の伝導が可能となり、手早く仕上げることができる。

 使用用途としては、焼き物や炒め物はもちろんのこと、クッカー代わりにお湯を沸かすこともできるため、山メシを作るのにこれひとつあれば事足りるであろう。その軽さを生かして、登山はもちろんのこと、バイクツーリングやソロキャンプで使用したりと、様々なシチュエーションで活躍してくれる。

 なお、Ultra Light パンは、#16の他に、#14、#18、#20とサイズ違いがあり、アルミ製の蓋も別途販売されているので、目的に応じて使い分けるのをオススメしたい。

 

【製品概要】
価格:5,500円(税込)
サイズ:内径16cm×深さ5cm
容量:900ml
質量:129g
素材:アルミニウム(チタンプラズマ加工)

圧倒的に軽いフライパン
リフターを畳めば、コンパクトに収納できる