■ウルトラライト系バックパックとは
登山を始めるにあたって必ず揃える道具の1つが荷物を背負うバックパックだ。しかし、いざアウトドアショップに行って買おうと思っても商品が多すぎて選べない! という経験のある人も多いのではないだろうか。実は普通のアウトドアショップではあまり扱ってはいないが、注目したいバックパックが、ウルトラライト系バックパックだ。
「ウルトラライト」という考え方はもともとアメリカの数千キロあるトレイルを、いかに少ない負担で快適に歩くかを実現するために生まれた。こう表現すると玄人向けでとっつきにくく感じるかもしれない。
しかし、メリットとデメリットを理解したうえであれば、ウルトラライト系バックパックを選択することも可能だ。
■ウルトラライト系バックパックのメリットとは?
ウルトラライト系バックパックの特徴はなんといってもその軽量さだ。代表的なアイテムの1つである山と道「mini」(Mサイズ)はたったの395g。一般的な半袖Tシャツが1枚約200gなので 、Tシャツ2枚分よりも軽量なのだ。
そんな服よりも軽いウルトラライト系バックパックのメリットとしては、1つ目は体への負担が少ないこと。軽量なため登りでも下りでも疲労が少なくなる。加えて膝や腰へのダメージも軽減されるのでケガをしづらくなる。
2つ目は余裕が生まれること。軽量な分、体への負担が少なく精神的な余裕に繋がるため、景色を楽しんだり写真を撮ることに集中できる。
3つ目は安全登山につながること。体への負担が少なくケガも減るので、転倒などの事故のリスクが減る。また、時間や精神的な余裕が生まれるということは、道迷いなどの判断ミスによるトラブルも減らすことができる。