■コロナ禍の登山で、ガイドが気をつけていること

富士山八合目、登山道脇で休憩する登山者(2019年)

—今までとは違う登山が求められていますが、ガイドとしてはどんな準備をしていますか?

 富士山における適正利用推進協議会策定の「Withコロナ時代の新しい富士登山マナー」や吉田口の案内人組合が作成した行動指針をベースに、太子舘ガイドが適切な対応を行えるように具体的な基準を作っています」

冬に登山をしていて思いましたが、マスクとサングラスの相性が悪いですよね。すぐ曇るので、大勢に話す場面ではつけて、登る時外して……。

 そういった細かいこともこの後の研修登山などで検証しながら、理にかなったルール作りをしています。自分たちガイドの体調管理やガイド間の感染対策も大事ですし、ガイドに負荷がかかりすぎないようシフトも見直す予定です。

■コロナ禍で登山者が準備するとよいこと

お客さん側に、用意するとよい準備はありますか?

 装備ではネックウォーマーはあるといいですね。下山時の砂ぼこり除け、日よけ、防寒にも使えます。マスクをつけるまでもないときに、首元からさっと伸ばせば口元を覆えるのが便利です。

使いやすいですね。他にはありますか?

 個人用体温計や「のど飴」もいいですよ。あとは、こまめな水分補給がしやすいようにハイドレーションや水筒を取り出しやすい様にドリンクホルダーなどあると便利です。それから、オンライン富士登山も準備におすすめです。

今年も続けるんですね?

 好評なんですよ。バーチャルで1回登ると想像が具体的になるので、準備しやすくなりますよ。

—オンライン富士登山については、別の回でご紹介します​。

オンライン富士登山のお申込みはこちら
https://www.mfi.or.jp/taisikan/online_tour.html