■4:必ず専用洗剤を選ぶ

4:洗剤と撥水剤は必ず専用のものを選ぶ

 洗う時は必ずダウン製品専用の洗剤を選んでください。一般的な洗剤を使うと、羽毛が暖かさを閉じ込めるために必要な油分が抜けてしまいます。一度、抜けてしまった油分は二度と戻りません。

 また、柔軟剤や芳香剤も含まれており、その成分が繊維に残ることで効果を発揮するのですが、逆にアウトドアギアは繊維に成分が残ることで機能が損なわれてしまいます。余計なものを含まない専用洗剤で洗うのがベストなのです。

 ちなみに、今回は撥水剤も併用して、生地表面の撥水性も戻していきたいと思います。

■5:洗剤を全体によく溶かす

5:洗剤を全体によく溶かす

 規定量の洗剤を入れ、全体を混ぜてよく溶かします。泡立てようとする必要はありません。よ〜く溶かしてください。ちなみに、洗剤はたくさん入れれば効果が高まるわけではありません。洗剤の濃度と洗浄力は必ずしも比例しないことも、この機会に覚えておきましょう。

■6:洗う時は擦らず押し洗い

6:洗う時は擦らず押し洗い

 2の作業と同様、ダウン製品に水を染み込ませるような意識で押し洗いをします。洗剤の溶け込んだ水がダウン全体に行き渡ったら、洗剤の表記に従った時間漬け置きしておきます。生地が痛んでしまうので、擦り洗いをしたり、グルグルかき混ぜる必要はありません。汚れは洗剤の効果で水に溶け出してきます。長い間洗ったことがない場合、驚くほど汚れが出るので気持ちの準備をば。

■7:気になる汚れは部分洗いで対応

7:気になる汚れは部分洗いで対応

 襟や袖など、汚れが特に気になる箇所は、柔らかいブラシや布などを使ってピンポイントで洗います。子供用の歯ブラシなどが洗いやすいです。

■8:丁寧にすすぐ

8:丁寧にすすぐ

 ある程度漬け置いたら、続いてはすすぎ作業に移ります。水が濁らなくなるまでしっかりとすすぎましょう。ダウン製品を軽く押しながら、羽毛の中にきれいな水を含ませるイメージで行いましょう。寝袋など購入以来一度も洗ったことがなかった方は、引くぐらい水が汚れることがあるのでご覚悟を。すすぎが完了したら、軽く全体を押して脱水します。