退屈な日常から抜け出し、マウンテンバイクに乗ってワクワクする冒険の旅へ出かけよう!  

■MTBってどんな自転車?

自然のなかでは一段と光輝くMTB

 「自転車」 この言葉からどんな自転車の種類やタイプが思い浮かぶだろうか? 人それぞれ、様々なタイプを思い浮かべるだろう。日本で最も一般的な自転車と言えばシティサイクルタイプ。シティサイクルと聞いてもピンとこない人が多いとは思うが、いわゆる「ママチャリ」である。ママチャリは低価格で日常生活で重宝され日常的に多くの方が愛用している。

 また、舗装路での自転車の競技に使用され、スピードに特化してタイヤが細く軽量な「ロードバイク」。山道や悪路をモノともせずに走破できる「マウンテンバイク」(以下、MTB)やロードバイクとMTBを融合した「クロスバイク」。これは町でもオシャレに乗れる。さらにオリンピックの競技種目にも採用され、競技によってはレースやトリックを決める「BMX」などその他色々......「自転車」と一言で言っても多種多様でそれぞれの種類やタイプの中にも細分化され、自転車の説明だけでも膨大な時間がかかってしまう。ここでは書ききれないのでやめておこう。

自転車を漕いでいるとまわりの色全てが鮮やかに見える

 また、自転車の使い方も人それぞれ多様である。通勤、通学または買い物などで生活する上で欠かせない人。運動や健康促進のために乗る人。さらに趣味や自転車競技として乗る人もいる。自転車という日常的に当たり前な乗り物を見つめ直すと、多種多様で人によっても乗り方も使用方法も違って実に面白い乗り物だ。

■新たな冒険の始まりを感じて

親子で凸凹道をドキドキワクワク。冒険のまっただ中

 さて、皆さんは初めて自転車に乗った、または乗れた日の事を覚えているだろうか? 大抵は子供の頃に遊びとして乗り始めた人が多いのではないだろうか。初めて自転車に乗れた瞬間、走るよリ速く風を切り、ペダルを一漕ぎする事で一気に前に進む推進力、短時間で遠くまで行ける移動力。サドルに座りハンドルを握り自転車という道具を乗りこなす操作感は、まさに子供ながらに感じた“新たな冒険の始まり”だ。そんな気持ちを感じさせてくれた魔法の乗り物、それが自転車であると私は思う。

 環境にもよるが、多くの人は人生の中で自転車に何らかの形で接する事があったのではないだろうか。私自身、子供の頃から遊びとして自転車に乗り始めた。それがいつしか通学、通勤の手段として乗り、生活には欠かせないモノになっていった。子供の頃に感じた冒険心は薄れたものの、今はアクティビティの一つとしてMTBに乗っている。

 再び子供の頃のワクワクするような“新たな冒険の始まり”を感じて、ドップリとはまってしまったからだ。だから、皆さんにも今一度あの子供の頃に感じたドキドキ感やワクワク感を感じてもらうためにMTBを強く勧める! また、MTBは家族と一緒に楽しめる事ができるので、家族揃って“新たな冒険の始まり”を感じる事ができるはずだ! ぜひこのグリーンシーズンはMTBに乗ってみてはどうだろうか。

■MTBを体験するにはどうしたらいい?

夏場のスキー場を活用したMTB専用コース

 早速MTBに乗ってみたいと思っても、どこでMTBを購入できるのか? どこで乗れるのか? わからない人もいるかもしれない。ママチャリを購入するなら近くの自転車屋さんへ行くのがいいが、前述のようにMTBは、そのカテゴリー内で細分化されている。選ぶのも難しく、値段も高価である。いきなりの購入はハードルが高い......  また乗る場所も街で乗るのもいいが、MTBの性能を十分に発揮できるのはやはり山や森がいい。

 ここまで聞くとMTBに乗るにはとても敷居が高いように感じてしまうが、この問題を一気に解決してくれるフィールドがある。それが夏のスキー場である。スキー場はスキーやスノーボードをする場所と思う人が多いだろう。実は昔から夏のゲレンデの活用に力を入れ、MTB専用コースを設けているスキー場も多い。近年その数は再び増加しているのだ。MTB専用コースを整備しているスキー場であれば、最新のMTBのレンタルや初級者レッスンやガイドツアーなど、初めて乗る人におすすめのコンテンツが沢山用意されている。運動ができる服装であれば、手ぶらで簡単にMTBを体験することができるのだ。

 自転車に乗ったことがある人なら初級者でも簡単にMTBに乗ることができるが、まずはレッスンやガイドを受けて、安全な乗り方や楽しみ方を教えてもらおう! 知識豊富なガイドやスタッフがきっと親切に対応してくれるはずだ。ぜひ楽しいMTBの敷居を跨いでほしい。

 ちなみに私のフィールドである野沢温泉スキー場もスノーシーズンだけではない。夏はMTBコースが常設されている。ゴンドラに自転車を載せて上がり、山から麓の村まで全長約10㎞を下るダウンヒルコースがある。ブナの森を抜けるコースや大パノラマのゲレンデを走ることができる。冬とはまた違った風景と、四季の変化を感じながら走るのはとても刺激的だ。通年で山を楽しめるのもMTBの魅力である。

 また登り下りを楽しみながら日本の古き良き里山の林道(トレイル)を走るコースも数多くある。普段何気なく通り過ぎてしまう景色や自然の草木を感じながら仲間や家族と走れるのは、贅沢で気持ちがいいものだ。他のフィールドでも、また違った風景やコースを楽しめるので、自分のお気に入りのフィールドを探してみてもいい。一度、MTBのワクワクとドキドキ感を経験をしてみたら、きっとやみつきになるだろう。 

•野沢温泉スキー場MTBコース情報
https://nozawaski.com/summer/ ※夏期営業情報は冬期営業終了後に発表予定
•野沢温泉MTBレンタル&レッスン&ガイドのことなら『COMPASS HOUSE』
https://compasshouse.jp/summer/