季節の変わり目、遊ぶギアが交わる時、最高に贅沢なアクティビティができる。野沢温泉村から、まだ雪の残る山の上まで、スキーを背負ってe-bikeで登ってきた。その先では、もちろん春スキーを満喫! 霧氷煌めくブナの森を滑ったら、帰りはe-bikeで颯爽とダウンヒル!
■冬から春へ。季節の変わり目に雪を求めて
都心部では桜は散り、樹々の新緑もつかの間、緑が濃くなっていく。日差しも暖かくなる春。冬に着ていた厚手の衣服を片付け、薄着の物を出しはじめる『衣替え』の季節だ。季節の変わり目では、アクティビティのギアもまた『コロモガエ』の時期である。冬に活躍していた滑走具のスキーやスノーボードたちを名残惜しみながら綺麗にして片付け、グリーンシーズン用のギアを引っ張り出してくる春。だが、里山の麓ではようやく遅い春が来る頃、山の上を見ればまだまだ白い景色が広がっている。麓は春、山は冬、季節の変わり目だ。まだまだ滑走道具たちの出番は終わらない。
けれど雪のある山に行くにはまだ冬期閉鎖中の道も多く、雪は溶けアスファルトも顔を出しているが、まだ車では行けない。雪を求めてテクテクと歩いていくことになり、これがまた大変である。冬の装備を担ぎ歩くいう重労働……。それではなぜそこまでして山に行くのかといえば、やはりそこに雪があるからだろう。大体この手の山行は雪に辿り着くまで1時間以上はかかり、いくらキレイな道路であっても道具を背負っての行動はかなりの体力を使うので、最終目的の滑るという行為にも影響が出てしまい楽しさが半減してしまう……。