◼️山頂からの大パノラマも魅力
山頂からは、眼下の五色沼越しに男体山や女峰山、南には富士山、北に燧ヶ岳(ひうちがたけ)や会津駒ヶ岳など、360度の大展望が広がります。地図を片手に山座同定を楽しむのもいいでしょう。
山頂手前で群馬方面から登ってくる登山者が合流するため、ここからはかなり賑やかになります。ゴツゴツの岩でできた山頂はあまり広くないので、休憩するなら少し北側に下った場所がおすすめ。比較的スペースがあり、静かに休むことができます。
ここからピストンすることもできますが、今回は五色山を経由し、行きとは違う道を歩いてみました。
まずは弥陀ヶ池(みだがいけ)まで約300m、一気に岩場を下ります。足元の石を踏み落とさないよう、ゆっくり下りましょう。池のほとりにはベンチがあるので、白根山を見上げながら休憩するのにもいいスポットです。
ここから五色山までは、ダケカンバを中心とする広葉樹の尾根を緩やかに登っていきます。地元の方によると、針葉樹が多い群馬側に対して、こちらの栃木側には広葉樹が多いため、紅葉が素晴らしいとのこと。
また、「涼しいのは前白根側だけ。五色山までは風が抜けなくて蒸し暑いよ」と言われた通り、9月半ばでもかなり汗をかきました。
◼️山頂への登り返しと長い下りが核心部
五色山からも、五色沼越しの日光白根山を望むことができます。足元の斜面にはダケカンバが広がっているので、紅葉の時期には絶好の撮影ポイントになりそうです。
好みにもよりますが、個人的には前白根から見る日光白根山の方が、よりかっこよく感じました。
五色山からは、標高差800mほどの下りが続きます。道は明瞭ですが、場所によっては熊笹が生い茂っていたり、段差が大きかったりと、ここまで歩いてきたルートよりはワイルドな状態です。
この下りが、とにかくひたすら長い!
避難小屋から山頂までの登り返しと、疲れが溜まってくる終盤の長い下り。この2つが、ルートの核心部ではないでしょうか。
下りが苦手な方は、金精峠を起点にする計画も立てられますが、外山から前白根山間の稜線歩きも素晴らしいため、個人的にはこちらのルートを推したいところです。
斜度が緩くなり、五色沢の沢音が聞こえ始めたら、ゴールはもうすぐ。湯元の温泉街に出る前に、冷たい沢水で汗を流していくといいでしょう。
◼️下山後まで旅を楽しめるのも日光白根の魅力
日光白根山は、山そのものが素晴らしいことはもちろん、下山後まで旅を楽しめるのも魅力です。
湯元の立ち寄り温泉でさっぱりと汗を流し、日光の湯葉や宇都宮の餃子、佐野のラーメンでお腹を満たせば、日帰りでもかなりの満足感を得られるはずです。
天気が優れない日が続きますが、そんな時こそ、普段登っているのとは違う山を探すチャンスと考えてください。貴重な晴れに休みがとれたら、山に登ることをきっかけに、訪れる土地ならではの魅力も存分に楽しみ尽くしてみてはいかがでしょうか。