9月に入っても、全国的にすっきりとしない天気が続いています。夏のうちに「もう少し登っておきたかったな」と、モヤモヤしているハイカーも多いはずです。
急に1日だけスポット的に晴れる。そんな日に、おすすめしたいのが、日本百名山のひとつ「日光白根山」です。ルート取り次第では、日帰りでも幅広いレベルの登山者が楽しめるうえ、山頂から望む景色はまさに絶景。
実際に9月の晴れ間に歩いたレポートとともに、日光白根山の魅力について紹介します。
◼️じつは関東以北の最高峰なんです
栃木県と群馬県の県境に位置する、標高2,578mの日光白根山。じつは、関東以北の最高峰です。
山容は火山らしい特徴的なフォルム。周辺には前白根、五色山など、2,300mを超える山々が連なり、美しいコバルトブルーの五色沼をはじめとする池や沼が点在しているのも特徴です。
水が豊富なため、夏にはさまざまな高山植物に出会える山としても知られています。また、ダケカンバの黄色い紅葉が美しい秋、真っ白な雪化粧をする冬と、いつ訪れても見どころが多く、日本百名山にも選ばれています。
ルート取り次第で、初級者から上級者まで楽しめるのも、この山が人気を集める理由でしょう。群馬側のロープウェイを利用すれば、往復5時間ほどのルートが組める一方、栃木側の湯元を起点に周回ルートを組めば、9時間を超える歩きごたえのある計画にすることもできます。登山者の体力や経験値に合わせて、ルートを設計できる自由度の高さも見逃せません。
周辺には、営業小屋やテント場がないため、基本は日帰りでの登山となります。
◼️一番ハードなルートを歩いてみた
今回は、数あるルートのなかでも、標高差1,500mほどと、もっとも歩きごたえのある湯元温泉を起点とした周回ルートを歩いてみました。
まず、歩き始めは日光湯元温泉スキー場の脇を登っていきます。200mほど標高を上げ、ゲレンデトップに辿り着いたら、そこから谷間の白根沢に沿って延びる登山道に取り付きます。
ここから外山までは、針葉樹の樹林帯の中、標高差500mほどの急登が続くので覚悟しておきましょう。針葉樹の森にダケカンバやナナカマド、シャクナゲなどが混じり、視界が明るくなり始めると、尾根まではもうひと息です。
尾根に出ると、広々とした気持ちの良い稜線歩きになります。涼しい風が吹き抜ける明るい広葉樹の森は、つい足を止めてゆっくりしたくなるほど心地が良いのですが、お楽しみはこの先に広がっています。先を急ぎましょう。
◼️前白根山からの景色が写真映えスポット
緩い登りを進んでいくと、森が開け、目指す日光白根山が見え始めます。前白根山まで登ると、眼下にコバルトブルーの水をたたえた五色沼、その奥に日光白根山を望むことができます。
火山らしいゴツゴツとした山容の麓に美しい池が広がり、その左側には緑の延びる登山道。周辺でも、特に印象的な景色が見られるスポットといえるでしょう。
ここからは、一旦池のほとりにある避難小屋まで下り、そこから山頂まで一気に300mほどの急登を上がります。途中からは、岩場が続くので慎重に登りましょう。
また、9月でも、森林限界を超えてからは日差しがかなり強いこともあるので、紫外線対策や水分補給を忘れないようにしましょう。