まだまだ暑さが続くこの季節。街では厳しい残暑が続いていても、山の上へ行けば空気は一変する。

 そこで今回は、首都圏から比較的アクセスしやすく、ロープウェイなどを使わずに登山口まで上がれて、「歩き出しから涼しい」夏山ルートを3つ厳選して紹介する。

 セレクトポイントは、できるだけ登山口そのものの標高が高いこと。標高が高ければ、登り始めから下界より気温が低く、夏の山歩きをより快適に楽しめる。

■【避暑ルート1】奥秩父・大弛峠から国師ヶ岳、金峰山

百名山のひとつ、金峰山。山頂の大岩がランドマーク

 まず紹介したいのが、奥秩父の大弛峠(おおだるみとうげ)を起点とするルートだ。大弛峠は標高約2,360m。自家用車で通行できる峠として“日本一高い”ことで知られ、まさに「歩き出しから涼しい」という今回のテーマにぴったりの登山口だ。

大弛峠の駐車場。土日には早朝から満車になることもあるので要注意

 大弛峠から国師ヶ岳(こくしがたけ)までは、木道や階段が整備された登山道を約1時間。標高2,592mの山頂まで、一気に奥秩父の高山らしい雰囲気を味わえる。さらに時間と体力に余裕があれば、奥秩父最高峰の北奥千丈岳にも立ち寄りたい。国師ヶ岳から徒歩10~15分ほどで、こちらは標高2,601mだ。

北奥千丈岳から金峰山方面に延びる稜線を眺める

 さらに、もう少ししっかり歩きたいなら、大弛峠から逆方向の金峰山(きんぷさん/きんぽうざん)を目指そう。標高2,599mの山頂までは片道2時間30分ほど。森の中を進んだ先の山頂では、巨大な五丈岩と大展望が待っている。