機能性や見た目に惹かれて購入したものの、最近は戸棚で眠ってしまっている —— そんなキャンプギアがたくさんあるというキャンパーも多いのではないだろうか。数年前にキャンプにハマった筆者一家の場合、焼く・炒める・煮るが1枚でこなせる「マルチグリドル型グリルパン」も、そんなギアの一つだ。
「マルチグリドル」は (株)JHQにより名称が商標登録されている。韓国発のこのギアは2021年ごろに日本へ広まり、「映える調理器具」として SNSで評判を呼んだ人気のアイテムだ。使い勝手がよく場所も取らないため、お世話になった人もたくさんいたかと思うが、最近は出番が減ったと感じている人もいるのではないだろうか。
だが、眠らせておくのはもったいない。実はこのプレート、家のカセットコンロにのせるだけで、いつもの食卓を“おうちキャンプ飯”に変えてくれるのだ。今回は筆者の家でもしばらく眠っていたこの1枚を、あらためて使ってみた。
■ライフイベントでお蔵入りしてしまったギアを再確認!
1枚で何種類もの調理ができるのが強みのこのギアだが、正直に言えば、筆者は購入後「結局、焼くだけ」になっていた。加えて我が家では昨冬に3人目の子どもが生まれたこともあり、しばらくキャンプはお預けの日々。すっかり出番が減っていたのだが、それなら、家でアウトドア気分を味わえないか。そう考えて、久しぶりにこの1枚を引っぱり出してみた。
形状は中央に向かってゆるやかにくぼんでカーブしているのが特徴。フチがなくても具材や汁がこぼれ落ちにくく、余分な脂はまん中に集まる。筆者が使っているのは33cmの大きめサイズだが、それでも約1kgと、見た目より軽い。熱伝導率が高いので、弱めの火でも香ばしく焼き上がり、うま味を引き出してくれる。表面コーティングのおかげで焦げ付くことはなく、久しぶりに使っても問題はなかった。
■家のカセットコンロで、“おうちキャンプ飯”を楽しむ
このグリルパンのもう一つの魅力は、家庭用のカセットコンロでも、そのまま使えること。今回は、キャンプのように調理の段階から家族みんなで食卓を囲めるよう、卓上で使ってみた。
カセットコンロで使うときは輻射熱に注意したい。プレートをガス缶を覆うように置くと、熱がこもってボンベが過熱し、破裂・爆発につながるおそれがある。使う前に、コンロの取扱説明書で使用可能なサイズを必ず確認しよう。
■まずは王道、おうちバーベキュー
お家で楽しむキャンプ飯でまず我が家で試したのが、王道の焼肉だ。材料は、冷凍庫に眠っていた牛肉と、野菜だけ。牛肉は、地元の牛農家さんから直接買ったものだ。前日に解凍しておき、タレに漬け込む。今回は塩こうじを使ったが、市販の焼き肉のタレでもいい。
よく温めたら、ザク切りにしたキャベツを軽く炒め、蓋をする。火が通ったら次は肉を焼く。肉のうまみがキャベツにからみ、シンプルながら大変なご馳走になった。白いごはんがとまらない。子どもたちも、いつもと違うテーブルの上に「今日は何のご馳走なの?」と興味津々。焼きあがったはしから肉をもりもりと食べていた。