■サーフで狙うポイントと誘い方
タックルが揃ったら、いよいよ砂浜に出かけよう。一見変化のない砂浜にも、実は魚が着く理由のある場所がある。まず注目したいのは、波の崩れ方が変わる場所である。周囲より波が立つ場所は浅く、逆に少し波が静かな筋は底が掘れている可能性が高い。こうしたかけ上がりやかけ下がり、ヨレは、マゴチの待ち伏せ場所になりやすい。
次に意識したいのが、河口や流れ込み、離岸流(岸から沖の方に払いだす潮の流れ)まわりである。ベイトの小魚が寄りやすく、流れの変化もあるため、マゴチが差してきやすい。完全なベタ底をただ漫然と引くのではなく、底質が変わる場所、少しでも深くなっている場所、波の変化が見える場所を重点的に探ることが大切である。
離岸流は見た目ではわかりにくいが、足元の砂浜の硬さ変化がひとつの目安だ。離岸流の付近では砂地が他より硬かったり、柔らかかったりする。そういった周囲とは違う変化がある場所を見つけることが釣果につながるポイントだ。
他にもサーフに隣接している堤防やテトラなどがある場所なども地形変化があるので狙い目だ。
アクションはシンプルでよい。着底後にゆっくり巻く、あるいは小さくリフトしてからラインを張ったままルアーを落とすテンションフォールで見せるだけでも十分である。大事なのは、底を意識し続けることだ。マゴチは中層まで追い上げる魚ではないため、ルアーが浮きすぎると反応が落ちやすい。
■マゴチのおすすめの食べ方
マゴチは魚の形が独特でさばくのに少し苦労はするが、何にしてもうまい魚である。まず試してほしいのは薄造りや刺身だ。夏の個体は身にほどよい張りがあり、フグにも匹敵するほどの食感と上品な甘みが楽しめる。皮目を軽く炙って香ばしさを加えるのもよい。
唐揚げや天ぷらもおすすめで、クセのない白身なので衣との相性がよく、ふっくらと仕上がる。潮汁やあら炊きにすると、骨まわりからうま味が出る。釣って終わりではなく、食べるまで楽しめる魚という意味で、マゴチは非常に満足度の高いターゲットだ。
■夏のサーフゲームで気を付けること
夏のサーフは暑さ対策が必須である。帽子、サングラス、飲み物はもちろん、無理をしない時間配分も大切だ。朝夕の涼しい時間帯を中心に組み立てたい。
また、サーフは足場が平らに見えても、急なかけ下がりや離岸流がある。波打ち際に立ち込む時などは常に足元の変化に注意したい。フローティングベストなどは必ず着用しよう。
フックを外す際は魚の暴れにも注意が必要である。ヒレやエラぶたまわりは硬く鋭い部分があるため、フィッシュグリップやプライヤーがあると安心である。小型は無理に持ち帰らず、資源保護の意識も持ちたい。
■サーフにマゴチを探しにいこう
マゴチのサーフゲームは開放感のある釣りだ。狙いどころと底の取り方を理解すれば初心者でも十分に楽しめる釣りである。一見変化のない砂浜でも、波の立ち方や流れの筋を読めば、魚が着く場所は見えてくる。ルアーやワームで丁寧に底を探り、掛けた後は強い引きと食味のよさを楽しめるのがマゴチの魅力である。夏のサーフで何を狙うか迷ったら、まずは「夏のフグ」と呼ばれるこの魚を本命にしてみるのはどうだろう。