砂浜からのルアー釣り、いわゆる「サーフゲーム」といえばどんな魚を思い浮かべるだろうか?  ヒラメを思い浮かべる人が多いと思うが、夏にあいだにぜひ狙いたい魚がマゴチである。上質な白身で食味がよく、「夏のフグ」と呼ばれることもある人気ターゲットだ。ポイントとなる砂浜も一見すると変化が少なく見えるため、初心者には難しそうに思えるかもしれない。しかし、狙うべき場所とルアーの使い方を押さえれば、初心者でも釣れる魚である。

 ここでは、マゴチの基本からタックル、狙いどころ、おすすめの食べ方まで、砂浜でのルアーフィッシング入門としてわかりやすく紹介する。

■マゴチとは?

 マゴチは砂泥底を好むフラットフィッシュの一種で、海底に張り付くように身を潜め、小魚や甲殻類を待ち伏せして捕食する魚である。ヒラメと同様にフィッシュイーターとして知られるが、ヒラメほど遊泳力が強くないため、釣りではより底を意識して狙う場面が多いのが特徴だ。

 地域差はあるが、5月ごろから夏にかけて産卵のために浅場に接岸してくる。とくに遠浅のサーフや河口まわりに接岸しやすく、ルアーで十分射程圏に入る。引きは派手に走るというより、掛かった瞬間に重みが乗り、その後に首を振るような独特の抵抗を見せる。サイズが上がると引きも強く、釣りごたえがある魚である。さらに、釣った後の楽しみが大きいのも魅力だ。クセのない白身は刺身、昆布締め、天ぷら、唐揚げなど幅広く楽しめ、釣り人からの人気が高いのも納得である。

■使用するタックル(ロッド・ルアー・ワーム)

 マゴチ狙いのサーフゲームでは、飛距離とルアーの着底のしやすさ(底の取りやすさ)が重要になる。ロッドは9フィート台後半から10フィート台前半のサーフロッド、もしくはシーバスロッドのM〜MHクラスが使いやすい。リールは3000〜4000番のハイギア、ラインはPE0.8〜1.2号、リーダーはフロロカーボンの4〜5号前後が基準になる。

 ルアーは大きく分けて、オモリと針が一体のジグヘッド+ワームか、金属製ルアーのメタルジグ、水に沈むハードルアーのシンキングペンシル系が使いやすい。初心者におすすめなのはワームである。3〜4.5インチ前後のシャッドテールやピンテールを、14〜28g程度のジグヘッドに組み合わせれば、底を取りやすく初心者にも扱いやすい。カラーはまず白やピンク系をメインにゴールド、チャート系など見やすい色を揃えておきたい。

 メタルジグはワームに比べて飛距離が出て、動きを速く出来るので広範囲を探りやすいのが利点で、朝夕の魚の活性が上がる時合いや活性の高い個体を拾いやすい。水に沈むハードルアーのシンキングペンシルも使えるが、底を取ることが難しくルアーを巻いていると浮き上がって来るため、他のルアーなどで慣れてから試すとよいだろう。まずは「底が取れること」と「ゆっくり丁寧に引けること」を優先したい。

筆者が普段使うワーム(一部)。ピンクや赤などはアピール系、白系はナチュラル系でシャッドテールをメインに使用
サーフで使用しているルアー(一部)。シンキングペンシル、シンキングミノー、メタルジグなど