瑞牆山(みずがきやま・2,230m)は、山梨県北杜市(ほくとし)に位置する日本百名山である。奥秩父山塊に属し、山全体に花崗岩(かこうがん)の巨岩や岩峰が林立する独特の景観で知られている。
遠くから眺めると、森の中から巨大な岩塔が突き出しているように見え、一般的な樹林帯の山とは異なる迫力がある。山頂付近では大ヤスリ岩をはじめとする岩峰群を間近に望むことができ、登山者に強い印象を残す山だ。
一方で、登山口となる瑞牆山荘から富士見平小屋を経由するルートは比較的整備されており、日帰り登山でも歩きやすい。距離は往復6.7㎞と歩きなれたハイカーなら長くはないが、累積標高差は960mあり、岩場や急登も現れるため、初級者から中級者へステップアップしたい人向けの山といえる。
特に夏は標高の高さと樹林帯の涼しさがあり、低山よりも快適に歩きやすい。富士見平小屋を拠点に休憩を取りながら登れる点も心強く、百名山に挑戦したい登山者にとって魅力的な一座である。
■コースの紹介
●瑞牆山荘へのアクセス
瑞牆山の一般的な登山口は、瑞牆山荘周辺だ。今回のコースも、瑞牆山荘バス停を起点に、富士見平小屋を経由して瑞牆山山頂を往復する。マイカーの場合は、中央自動車道・須玉(すたま)IC方面から増富温泉郷(ますとみおんせんきょう)を経由し、瑞牆山荘を目指すのが一般的である。
登山口周辺には駐車スペースがあるが、百名山の人気コースだけに、週末や夏山シーズンは早い時間から混雑しやすい。特に晴天の土日や連休は、登山者だけでなく金峰山(きんぷさん・きんぽうさん)方面へ向かう人も多いので余裕を持った出発を心がけたい。
公共交通機関を利用する場合は、JR中央本線・韮崎(にらさき)駅から瑞牆山荘方面行きの路線バスを利用する。バスは季節運行や本数が限られるため、必ず事前に最新の時刻表を確認しておきたい。バス利用の場合、下山後の便に乗り遅れると行動計画が大きく崩れる。山頂で長く休憩する場合も、帰りのバス時刻から逆算して行動することが重要である。
●標準コースタイム
【瑞牆山荘から瑞牆山往復コース】所要時間
瑞牆山荘(0:00)→ 富士見平小屋(1:00)→ 瑞牆山(2:45)→ 富士見平小屋(4:00)→ 瑞牆山荘(5:00)
歩行距離:約6.7km
累積標高差:登り 960m、下り 960m
合計所要時間:5時間