夏になると、あちこちからセミの鳴き声が聞こえてくる。その声の主がどんなセミなのか、意識したことはあるだろうか。
セミは木の高い位置で鳴いていることが多く、姿を見つけるのは意外と難しい。しかし、セミの鳴き方は種ごとに特徴がある。例えば、「ミーン、ミンミンミン……」と鳴いていればミンミンゼミ、夕方に「カナカナカナ……」であればヒグラシ。じつは声だけでも種類を識別することができるのだ。
今回は、「鳴き声と声が聞こえる時間帯」からセミの種類を識別するポイントを紹介しよう。
■セミが鳴く時間帯
あらかじめ、セミの種類ごとの鳴き声を把握していれば聴き分けるのは難しくないが、そもそもセミの鳴き声を把握している人はあまり多くないだろう。
そこで、鳴き方と共に注目して欲しいのが「鳴く時間帯」。じつは、セミは種ごとに鳴く時間帯に傾向があるので、それも識別する大きなヒントになるのだ。
身近なセミの鳴く時間帯の傾向は、以下の通り。
ミンミンゼミ:夕方まで鳴くものもいるが、基本的に午前〜夕方前まで
クマゼミ: 午前中(早朝から)によく鳴く
ヒグラシ:早朝(薄暗い時間帯)と夕方によく鳴く(「日暮」の名前の由来)
アブラゼミ: 午前の後半から夕方にかけてよく鳴く
ツクツクボウシ:日中ずっと鳴くが、午前の終わりと夕方に特によく鳴く
ニイニイゼミ:日中ずっと鳴いている
このように、例えば朝と夕方では鳴くセミの種類が変化する。つまり、登校・出勤時に聞こえるセミの声と、帰宅時に聞こえるセミの声は違うのだ。