山や森を歩いているとさまざまな場所で虫が見つかる。なかでも、意外な虫スポットのひとつが「動物の糞」だ。
動物の糞に集まる虫といえば、ハエのような地味な虫をイメージするかもしれない。ところが実際には、まるで宝石のように”キラキラ輝く美しい虫たち”も集まってくるのだ。
早速、紹介していこう。
■動物の糞に集まる虫たち
動物の糞には、さまざまな虫が集まる。なぜだろうか?
糞とは、その動物が利用できないものを外に排出したものだ。ところが、その糞は他の動物にとっては利用できる場合がある。つまり、その糞は排泄した動物自身にとっては無価値なものであっても、それを利用できる動物にとっては貴重な栄養になり得るのだ。
このような習性を持つ虫たちは人に敬遠されがちだが、自然界においてはとても大切な存在だ。多くの生き物が利用できないものを分解する「分解者」「掃除屋」としての役割を担っているからである。彼らがいなければ排泄物は残り続け、伝染病が広がることにも繋がってしまうかもしれない。
さて、冒頭で触れたが、動物の糞に集まる虫はハエだけではない。チョウの仲間やコガネムシの仲間も糞に集まることがある。
動物の糞を利用するコガネムシの仲間は「糞虫(ふんちゅう)」と呼ばれている。フンコロガシが代表的なものであり、想像しやすいだろう。この糞虫たちだが、”糞”のイメージとは裏腹に、じつは魅力的な姿を持つものも多い。
たとえば、カブトムシのような立派なツノを持つダイコクコガネの仲間。種によって胸部にユニークな特徴を持つエンマコガネの仲間。そして、色とりどりの輝くボディを持つセンチコガネも糞虫のひとつだ。