初心者でも堤防から簡単に釣れるカサゴは、食べても美味しい人気のターゲットだ。しかし、そんな身近なカサゴに、見た目が似ている毒魚がいることを知っているだろうか。不用意に素手で触ると、鋭い毒棘に刺されて激痛と腫れに泣く大惨事になりかねない。

 そこで今回は、カサゴに似ている危険な毒魚3選を紹介する。外道と切り捨てるには惜しいその美味しさや、現場での見分け方、安全な対処法を心得て、トラブルのない釣行を楽しもう。

■カサゴ狙いで釣れる「そっくり毒魚3選」と決定的な見分け方

堤防で釣れたカサゴ

 カサゴと同じ底付近を狙っていると高確率で混じる、要注意な毒魚は以下の3種だ。現場でスマホ片手に見分けるための「決定的な違い」を覚えよう。

●【足元の定番】カサゴの幼魚に酷似した「ハオコゼ」

浅瀬に多い。10cm程しかならないハオコゼ

 初心者が「カサゴの幼魚」と間違えやすいのが「ハオコゼ」。浅瀬付近で、体長10cm程のカサゴに似た魚が釣れたら要注意だ。

ここで見分ける!
 見分けるポイントは、両目の間の頭頂部。ハオコゼは、頭頂部に2〜3本、異常に発達した鋭く長めの背ビレを持っており、そのトゲに強い毒がある。カサゴの背びれも多少トゲトゲしさはあるが、長さは一定している。また、カサゴの口はガバッと大きく開くが、ハオコゼはおちょぼ口である。

●【深場・船釣りの爆弾】鮮やかな朱色の「オニカサゴ」

水深のあるところに多いオニカサゴ

 刺されたときの痛みは爆弾級ともいわれるオニカサゴ。カサゴと同じ「カサゴ目」に属する魚で、体にまだら模様や斑点があるところや、口が大きく開くところは似ているが、明らかに違うのは「体色」だ。

ここで見分ける!
 カサゴは茶褐色だが、オニカサゴはパッと目を引くような鮮やかなオレンジや朱色の毒々しい体色をしている。もう一つ、明確に見分けるポイントは顎(あご)の下。小さなフサフサとしたヒゲのように見える皮弁が複数ついていたら間違いなくオニカサゴだ。

●【海底の擬態名人】魚というよりただの岩!?「オニオコゼ」

強力な毒をもつオニオコゼ

 オニオコゼは、体表が複雑な突起で覆われており、海底の岩場などに完全に溶け込み同化する「擬態」の名人だ。ただ擬態においては、カサゴもしかりだが、体表に明らかに異なる点がもう一つある。 

ここで見分ける!
 カサゴには鱗(うろこ)があるが、オニオコゼには鱗がない。代わりにゴツゴツとした皮や突起で覆われており、一見すると岩や海藻のようだ。また、口が上を向いてへの字に曲がっているのも特徴である。