冬の釣りものに迷ったとき、真っ先に候補に入れたいのが「カサゴ」である。日本沿岸に広く分布し、地域によって「ガシラ」「アラカブ」など、さまざまな呼び名で親しまれている魚だ。寒さが厳しくなる季節や、堤防や漁港といった足場がよい場所でも安定して釣れる魅力があり、簡単な仕掛けとタックルで、冬でも“釣果をだしやすい”という点で初心者に最もおすすめできるターゲットだ。
この記事では、冬のターゲット「カサゴ」を気軽に狙える3つの釣り方を紹介する。
■カサゴは冬でも釣れる! 初心者が選ぶべきワケ
カサゴは1年を通じて釣れる魚ではあるが、水温が下がる冬でも、ショア(岸)から狙える貴重なターゲットだ。日中は岩陰や穴の中に身を潜め、夜になると活発に動きだす習性を持つ。縄張りの中で生活しているため行動範囲が狭く、狙うべきポイントが絞りやすい。結果、初心者でも釣果につながりやすいといえる。
■ルアーで狙うカサゴゲーム!
ルアーのライトゲームと非常に相性のよいカサゴ。初心者におすすめなのが、オモリと針が一体化したジグヘッドにワームをセットした“ジグヘッドリグ”で消波ブロックや岩の隙間を狙っていく方法だ。操作はシンプルで、まずボトム(底)をとり、その後ゆっくりと引いてくるだけだ。
冬はあまり派手に動かさず、一定のスピードを保ちながら丹念に探ると釣果につながりやすい。注意することは、ジグヘッドのハリがむき出し状態で底付近を狙うため、“根がかり”をしてしまうことだ。対策はハリ先がワームに隠せるオフセットフックを使ったり、“根がかり”か“魚のアタリ”かを見分ける感覚を身につけることなのだが、最初は難しい。釣行回数を重ねて経験を積むことが大切だ。
■穴釣り(ブラクリ)から始めてみる!
ブラクリとは主に根魚を狙う「穴釣り」で使われる、オモリとハリが一体となった仕掛けのこと。そのブラクリにエサをつけて、消波ブロックや岩の隙間などの“穴”に落とし、底にいる根魚を狙う釣り方を「穴釣り」という。オモリが円錐状態やひし形になっているため、障害物に引っ掛からずに、すり抜けやすいデザインになっているのが特長だ。
エサにはイソメやオキアミ、サンマやサバを使う。釣り方は仕掛けを底まで落とし、アタリを待つだけ。着底すると、糸ふけといわれる糸のたるみが出るので判断しやすい。その際は、糸ふけを取り、少し底から巻きあげた状態で糸をピンと張ったままアタリを待つとよい。初心者でも手軽に始められて、非常に楽しい釣りだ。
■胴突き仕掛けで堤防の際を狙う!
胴突き仕掛けを使った「探り釣り」でカサゴを狙う方法もある。胴突き仕掛けはメインの糸の先端にオモリがあり、その上部に複数の針がついている仕掛けだが、釣具屋さんでセットで販売されているから入手しやすい。エサはイソメやオキアミでよい。
釣り方は堤防の際やつぎ目、屈曲部などに仕掛けを落とし、魚を誘っていくだけ。ポイントは広範囲にあるため、あまり同じ場所で粘らず、テンポよく探っていくほうが釣果につながるだろう。
冬の釣りで釣果を得たいなら「カサゴ」は最適解である。行動範囲が狭く、ポイントを絞りやすいことに加え、今回紹介した釣り方はどれも操作がシンプルで、初心者でも再現性が高い。きっと釣りの魅力を感じていただけることだろう。