スノーボードやスキーでは滑走中の爽快感や技術のレベルアップはもちろん大切だが、実は“いかに準備をスムーズかつ簡単に行うか”で一日の満足度が大きく変わる。特にスノーボードの場合、滑走前はブーツ装着・スタンス調整・板の準備など、初心者ほど負担に感じる工程が多い。
そこで今回は、スノーボード歴10年の筆者が「これだけは絶対に持っていく」と決めている楽に準備や調整ができる便利アイテム3つを紹介する。価格帯も手頃で、買ったその日から雪山で役立つものばかりだ。
■「準備の負担軽減」と「板の保護」に効果的な折りたたみチェア
折りたたみチェアは、スキー場に到着してからの準備作業を驚くほど楽にしてくれるアイテム。DAISOなどで販売されている300円前後の簡易チェアで十分で、車の荷室に常備しておけるコンパクトさも魅力だ。ワックス剥がしやブーツの装着など、しゃがんだ姿勢で行う作業が続くと腰への負担も大きいが、チェアがあるだけで作業姿勢が安定し、体力の消耗を大きく抑えられる。
●板を地面に直接置かずに済むので傷防止にも
準備中に板を雪面やアスファルトに直接置いている人を見かけるが、これは滑走面やエッジに傷がつく可能性があり、極力避けてほしい。そして、ここでも折りたたみチェアが役立つ。チェア座面に100円ショップで売っている滑り止めを敷いて板を乗せれば、不用意な傷を防げるうえ、作業台として安定する。板を傷から守る高い意識をもっているライダーほど、このあたりとくに注意を払っているので参考してほしい。
●チェア使用時に気をつけたいポイント(倒れやすさ・耐荷重)
折りたたみチェアは耐荷重や安定性が製品によって異なるため、購入時にスペックを確認しておこう。特に安価な製品は脚が細く破損しやすいものもある。座ったまま体勢を大きく動かす作業は避け、足元が凍っている場所では転倒にも注意したい。
■「滑走本数」に直結する必須アイテム! 電動ドライバー
ビンディングの角度調整やネジの締め直しを行うことがあるが、一般的なドライバーだと、雪の中での作業も相まって想像以上に時間と体力が奪われる。ここで用意しておきたいのが、4,000円前後で購入できる電動ドライバーだ。筆者の体感では、これがあるかどうかで“もう一本滑ることができる”ほど体力と時間の節約になる。
●冷えた手でネジを回すストレスがなくなる
寒いゲレンデでネジを回すのは負担が大きいが、電動ドライバーであればあっという間。手がかじかむ前に作業を終えられる。作業時間の短縮により、素早く次の滑走に移れる点も助かる。
●電池残量やビット規格など、使用前に確認すべき注意点
電動ドライバーのデメリットは、バッテリー切れを起こしていると役に立たない点。出発前に満充電にするのはもちろん、予備バッテリーを携帯すると安心だ。また、トルクが強すぎるとネジ山を潰す恐れがあるため、過度な締め付けにも注意が必要だ。
■「硬いギア収納ストレス」を解消する「ビンディング後ろのハイバックポーチ」
滑走中、ポケットに電動ドライバーやワイヤーロック、スクレーパーを入れておくと、硬い道具が太ももに当たって痛かったり、転倒時に危険を感じることがある。そこで役立つのが、ビンディング後部に後付けできるハイバックポーチである。
価格は2,000円前後が一般的で、軽量・耐水のナイロン素材を採用しているものが多い。小物類は、ポーチに収納し、ビンディング後部に取り付けよう。これだけで滑走の妨げにならず、必要な道具をスマートに管理できる。
●ウェアのシルエットを崩さず、動きやすさが段違い
硬い小物がポケットに入っていると、足を曲げるたびに不快感があるが、このビンディングに取り付けたポーチであれば動きが阻害されない。座る時も違和感がなく、リフト乗降もスムーズになる。
●ドライバー・ワイヤーロック・スクレーパーの定位置に
電動ドライバーだけでなく、板の盗難防止に使うワイヤーロックや、ちょっとした雪詰まりを取るスクレーパーもまとめて収納可能。余計な荷物を手に持つ必要がなく、滑りに集中できる。
●濡れたら困るものは入れないように
ハイバックポーチは完全防水ではないため、濡れると困るものは入れないほうがよい。また入れたものが重すぎると滑走時の左右バランスに影響が出るため、小物に限定するのがおすすめ。
■雪山時間を快適にする3アイテム。あなたのスタイルにも取り入れてみては
折りたたみチェア、電動ドライバー、ハイバックポーチ。これら3つのアイテムはどれもスノーボードの準備・調整・滑走の快適さを確実に底上げしてくれる。とくに初心者は、小さなストレスの積み重ねが疲労につながりやすいため、こうした補助アイテムを上手く活用しよう。手軽に取り入れられるので、ぜひ今シーズン試してみてほしい。