■京ヶ倉から大城、はぎの尾峠から尾根伝いに下る!

痩せ尾根をいく登山道。両側は急傾斜です

 京ヶ倉の北側はいきなり急な斜面となっています。こちらからも息を切らせながら登山者が登ってきました。稜線をたどり、次に大城(標高980m)を目指します。細く岩がちな稜線に刻まれている道は、先ほどまでより険しさを増しています。

 天狗岩、双子岩、物見岩などがある一帯は、戦国時代に生坂谷を治めていた丸山氏(仁科一族)が山上に城を築き、甲斐の武田信玄との戦いの備えとしたといいます。樹林帯にある大城跡、そのそばには“大城二の曲輪(くるわ)”の跡もありました。足を止め、遠い戦国の世にしばし思いを馳せました。

※ 国土地理院地形図上の大城の場所と、登山道上の大城山頂の場所は違います

秋と冬の狭間。落ち葉を踏みしめながら山を下りていきます

 「はぎの尾峠」でひと休みしたら、ここから下生坂区へと向かって斜面を下りていきます。ふかふかの落ち葉の絨毯は下りの衝撃を優しく受け止めてくれます。カサカサという音が聞こえて耳心地もよく、秋と冬の狭間の季節を感じながらの下山でした。

 地形図に刻まれたラインよりもジグザグとしており、尾根の等高線の密度の割には緩やかに刻まれた道は、一部落ち葉で不明瞭な箇所もあったもののスムーズに下りることができました。

※ 距離は遠くなりますが「眠り峠」へ下りるルートもあります。

 下山口となる下生坂区に自転車を置いておいたのですが、そこから(京ヶ倉)登山口まで戻るのはおよそ5km。後半、上手(わで)の坂が急で、頑張ったのですが脚が売り切れてしまいました……。

万平から今日歩いた山並みを眺めつつ、ひと休み