この10年ほどで、各地に「山岳ヘルメット着用奨励山域」も増え、すっかり自分を守るためのギアの1つとして一般登山者にも普及した感のあるヘルメット。長野県によると、転落や滑落、落石等による遭難者の4人に1人は頭部を負傷しており、ヘルメットを着用していたことで命を取り留めた事例もあるそうです。
今回は、初めて選ぶ方にとって迷うことも多い登山用ヘルメットの種類や選び方、おすすめ製品を紹介します。素材やタイプ、フィット感などのポイントを押さえ、自分に合ったモデルを見つける参考にしてください。
■登山にヘルメットは必要?
登山用ヘルメットは、落石や転倒・滑落などの衝撃をやわらげ、頭部を守るための重要な装備です。特に岩場や落石の危険がある場所では着用が推奨されます。
すべての山で携行が必要というわけではありませんが、計画段階でコース上にヘルメットを着用するべき場所がないかどうか、確認することが大切です。
●登山用ヘルメットが必要になる地形や山域
落石や転倒・滑落のリスクが高い場所や山域では、登山用ヘルメットの着用が強く推奨されます。たとえば、細かな岩が不安定に重なっているようなガレ場や、鎖場のある岩稜帯では、落石を引き起こしやすく、滑落しやすいため、着用のうえ注意が必要です。
参考:長野県「山岳ヘルメット着用奨励山域」
登山者の安全確保を目的として、長野県では特定の山域でヘルメットの着用を推奨しています。事前に「山岳ヘルメット着用奨励山域」に指定されているエリアかどうかを、まず確認するようにしましょう。
なお、他の山域でも落石や滑落の危険が伴う場所はたくさんあります。区域以外の山でも、積極的に着用しましょう。
●登山用ヘルメットを着用する習慣をつけよう
落石や滑落・転倒は予期せぬ瞬間に起こります。注意が必要とされている場所でなくても、先行する登山者の動きや天候など、さまざまな要因が重なって起こることもあります。
頭部へのケガは致命傷になりかねませんが、歩行中の頭部の保護にはヘルメットが最も有効です。どれだけ注意していても、避けられないリスクは存在するので、安全のために着用して登山を楽しむ習慣をつけましょう。
■登山用ヘルメットの種類と選び方

登山用ヘルメットを選ぶ際は、以下の種類と選び方のポイントを参考に、自分に合った登山用ヘルメットをチェックしてみましょう。
- サイズのフィット感
- 素材や構造、重さ
- インナーパットの有無
- ヘッドライトの着脱
- 安全基準
●頭にフィットする登山用ヘルメットを選ぶ
自分の頭にぴったりフィットする登山用ヘルメットを選ぶことは、安全性を確保するうえで非常に重要です。サイズが合っていないヘルメットでは、本来の保護性能を発揮できないだけでなく、歩行中の不快感による集中力の低下にもつながります。
サイズが大きすぎるヘルメットは、衝撃でズレてしまう可能性があります。ぐらつきによって、視界が妨げられることも危険です。小さすぎるヘルメットによる圧迫感は、ストレスや頭痛の要因にもなります。適切なサイズ選びで快適かつ安全な登山を実現しましょう。
日本人の骨格にフィットする登山用ヘルメット
登山用ヘルメットには、日本人の骨格に合わせて設計されたモデルがあります。とくに海外ブランドでは「アジアンフィット」や「ジャパンフィット」と名付けられた日本人向けのモデルも展開されています。
ただし、骨格には個人差があります。必ず実際に試着して自分の頭にフィットするかどうかを確認しましょう。
女性用に作られた小さめサイズの登山用ヘルメットも試してみよう
登山用ヘルメット選びは、自分の頭に合っているかどうかが重要です。見た目や性別にこだわりすぎず頭のサイズが小さい人は、女性向けやスモールサイズも試してみましょう。
また、女性用のモデルの中には、ポニーテールに対応したデザインなど、髪を結んだままでも快適にかぶれる仕様が多いのも特徴です。快適性と安全性の両立を目指して自分に合ったモデルをチェックしましょう。
フィット感を高めるサイズ調整機能付きモデル
サイズ調整機能があるアジャスター付きの登山用ヘルメットは、頭にしっかりフィットさせるために非常に便利です。ヘルメットの後部や側面にあるダイヤルやベルトで、頭囲を簡単に微調整できるため、登山中にズレにくく快適に着用できます。
また、季節や天候に応じてインナーキャップやヘッドバンドを着用する場合でも、アジャスターで調整すれば問題なく装着可能です。
●登山用ヘルメットの素材や構造、重さについて
登山用ヘルメットを選ぶ際は、素材や構造にも注目しましょう。使用するシーンや着用時間に応じて適したタイプが異なり、それぞれに重量の傾向あります。
- 堅牢タイプ(衝撃に強くコスパがいい)
- 軽量タイプ(通気性がよく長時間着用しやすい)
衝撃に強い堅牢タイプ
登山用ヘルメットを初めて購入する場合は、堅牢タイプ(ハードシェルタイプとも呼ばれる)がおすすめです。ABS樹脂などの硬い素材であるアウターシェルが全体を覆い、衝撃に強く耐久性が高くなるようにつくられています。
軽量タイプより重く通気性に劣るものの、ヘルメットが傷つきやすい環境でも安心して使える頑丈なタイプです。価格が比較的リーズナブルです。
通気性もよい軽量タイプ
長時間の登山で快適に使うなら、通気性に優れた軽量タイプがおすすめです。インモールド構造とも呼ばれ、発泡スチロール(EPS)や発砲ポリプロピレン(EPP)と、アウターシェルとなるポリカーボネートを組み合わせた構造です。軽量ですが安全基準は満たしつつ、より快適性を持たせています。
堅牢タイプと比べて傷やへこみに弱いモデルもあります。事前に確認して選びましょう。
●汗ムレを改善するインナーパットの有無で選ぶ
長時間の登山でヘルメットを着用するなら、インナーパッド付きのモデルもおすすめです。インナーパットはフィット感を高めると同時に、汗を吸収して内部のムレやべたつきを抑える役割を果たします。
とくに夏場や発汗量の多い登山ではその効果を実感しやすいでしょう。取り外して洗えるタイプもあるため、衛生面が気になる方にも安心です。
●ヘッドライトの装着も事前に確認しておく
歩き始めが日の出前など、暗い時間帯の登山ではヘッドライトをしっかりと装着することが必要です。
ライトのズレや落下を予防するため、クリップやガイドなどで固定できるようになっています。歩行時にきちんと照らせるよう、装着の位置や方法について確認しておくようにしましょう。
●登山用ヘルメットの安全基準
登山用ヘルメットにおいて重要な安全基準。特別に安価なものや軽量性をうたった商品の中には、注意が必要なものもあります。必ず信頼できるメーカーの製品から選ぶようにしましょう。
国際的に定められている代表的な安全基準は、以下の2種類です。基準をクリアした製品には認証マークの表示があります。
- EN 12492
- UIAA 106
どちらか一方、もしくは両方の認証を受けていれば、品質的な安全性は確保されています。
■登山用ヘルメットの定番・人気メーカー・ブランド
登山用ヘルメットを選ぶ際は、信頼性の高い人気メーカーやブランドから選ぶのが安心です。ここでは、登山初心者から上級者まで幅広く支持されている定番ブランドをご紹介します。
●MAMMUT(マムート)
スイスのアウトドアブランド「MAMMUT(マムート)」は、洗練されたデザインと高い機能性を両立させた製品が高く評価されています。1862年にロープメーカーとして創業した歴史があり、安全性に対するこだわりも実感できる人気ブランドです。
マムートの技術力と安全思想は、登山用ヘルメットの開発にも色濃く反映されています。シンプルでスタイリッシュなデザインに特徴があり、豊富なカラー展開やフィット感の調整機能も充実。初心者からベテランまで幅広く支持されています。
●PETZL(ペツル)
50年以上の歴史があるフランスの人気ブランド「PETZL(ペツル)」。クライミングギアや高所作業用品のブランドであり、安全性と実用性を両立する製品が世界中のプロフェッショナルから信頼を得ています。
ペツルの登山用ヘルメットは、山岳レスキューの現場でも活用されるほどの耐久性と信頼性を誇ります。使用シーンに応じた多彩なラインナップが揃っているのが特徴で、通気性や装着感へのこだわりも強く、長時間の登山でもストレスを感じにくい設計が魅力です。安全性を最優先にしたい登山者にとって、頼れるブランドといえるでしょう。
●GRIVEL(グリベル)
イタリアの老舗ブランド「GRIVEL(グリベル)」は、ピッケルやアイゼンが世界的に高く評価される人気メーカーです。過酷な山岳環境で培われた知見と技術は、グリベルの製品づくりに凝縮されています。
グリベルの登山用ヘルメットは、過酷な山岳環境に耐える機能性に加え、個性的で独創的なデザインが大きな特徴です。人気モデル「サラマンダー」は、日本人の頭の形状に合わせたジャパンフィット規格として世代を超えて長年愛され続けています。安全性とデザイン性のどちらにもこだわりたい人にもおすすめのブランドです。
●Black Diamond(ブラックダイヤモンド)
アメリカ発の「Black Diamond(ブラックダイヤモンド)」は、クライミングやバックカントリースキーを中心に、過酷なアウトドアシーンに対応する高品質なギアを提供している世界的ブランド。プロアスリートから一般ユーザーまで幅広い支持を集めています。
登山用ヘルメットにおいても、製品づくりの観点は揺るぎません。軽量性や耐久性を兼ね備えており、登山の初心者でも快適に着用できる製品が豊富です。どんなウェアにもマッチしやすいシンプルなデザインが施されています。
●CAMP(カンプ)
イタリアの老舗ブランド「CAMP(カンプ)」は、登山・クライミングをはじめとする山岳スポーツ向けの装備を専門に開発しており、ブランドのモットーでもある“最高の安全性”はトップクラスの評価を得ています。
カンプアウトドアの登山用ヘルメットは、メーカーならではの軽量性と快適な装着感。優れたフィット感と通気性を両立させたモデルが豊富に揃っており、首や肩への負担を減らしながら長時間の登山を楽しめます。イタリアブランドらしさが光るデザインと鮮やかなカラーバリエーションも魅力的です。
●mont-bell(モンベル)
mont-bell(モンベル)は1975年に日本で創業されたアウトドアブランドで、登山・キャンプ・カヌーなど多様なアクティビティに対応した高品質なギアを展開しています。軽量性と機能性に優れた製品が特徴で、多くの登山愛好家から信頼を集めています。
ヘルメットにおいても、登山やクライミングに適した安全性と快適性を兼ね備えたモデルを展開しており、衝撃吸収性や通気性、フィット感などにこだわった設計がされています。初心者から上級者まで幅広く支持されています。
■登山用ヘルメットおすすめ12選
初心者からベテランまで幅広く使いやすいおすすめの登山用ヘルメットを紹介します。
●マムートの登山用ヘルメットおすすめ2選
MAMMUT(マムート)の登山用ヘルメットは、機能性とデザイン性を兼ね備えた人気モデルです。ここでは、初心者から経験者まで幅広く使いやすい、おすすめの2モデルを紹介します。
マムート スカイウォーカー 3.0 ヘルメット

スカイウォーカー 3.0 ヘルメットは、MAMMUTが誇る高性能な登山用ヘルメットです。耐衝撃性に優れたABSハードシェルとEPP・EPSフォームのハイブリッド構造で、あらゆる方向からの衝撃に対応しています。
優れた通気性と快適性を両立しながら、頭部にしっかりとフィットする調整機構も搭載。収納時にはコンパクトに折りたためるため持ち運びも快適です。
| メーカー | MAMMUT(マムート) |
|---|---|
| 製品名 | スカイウォーカー 3.0 ヘルメット |
| タイプ | ハイブリッド |
| 素材 | アウターシェル:ABS インナー:EPP&EPS |
| 重量 | 330g |
| サイズ | 高さ約5cm |
| 頭囲適応サイズ | 約53-61cm |
| 取得安全基準 | CE EN 12492 |
| 価格(税込) | 9,900円 |
| 公式サイト | MAMMUT(マムート)公式サイト |
マムート クラッグ センダー ヘルメット

優れた軽量性と保護性能を兼ね備えたクラッグ センダー ヘルメット。耐熱性に優れた素材で補強されたインモールド構造とEPSフォームが、前後左右からの衝撃に対応。薄型でありながら、しっかりと頭部を包み込みます。
また、持ち運びに便利な収納バッグ付き。ヘッドランプを手軽に装着できるので、軽さと機能性を求める登山・クライミングユーザーに最適です。
| メーカー | MAMMUT(マムート) |
|---|---|
| 製品名 | クラッグ センダー ヘルメット |
| タイプ | ハイブリッド |
| 素材 | インナー:EPS |
| 重量 | 52-57cm:210g 56-61cm:220g |
| サイズ | 52-57cm:高さ約15cm 56-61cm:高さ約16cm |
| 頭囲適応サイズ | 52-57cm:約57cm 56-61cm:約60.5cm |
| 取得安全基準 | CE EN 12492 |
| 価格(税込) | 15,400円 |
| 公式サイト | MAMMUT(マムート)公式サイト |
●ブラックダイヤモンドの登山用ヘルメットおすすめ2選
アメリカを代表するクライミング用品メーカーBlack Diamond(ブラックダイヤモンド)から、登山におすすめのヘルメットを2つご紹介します。初心者でも扱いやすい製品が多いのも魅力です。
ブラックダイヤモンド キャピタン E

キャピタン Eは、堅牢性、保護性能を重視した登山用ヘルメットです。ABS製2ピースシェルとEPP・EPSフォームの組み合わせにより、優れた衝撃吸収性を実現。側面と後頭部保護について定めたUIAAの要件をクリアし、高い安全性を保証。
取り外し可能なインナーパッドで衛生面も安心。ヘッドランプ用のクリップも備え、夜間の登山にも対応します。
| メーカー | Black Diamond(ブラックダイヤモンド) |
|---|---|
| 製品名 | キャピタン E |
| タイプ | ハイブリッド |
| 素材 | アウターシェル:リサイクル素材DuraPET製シェル インナー:EPP&EPS |
| 重量 | S/M:306g M/L:346g |
| サイズ | ー |
| 頭囲適応サイズ | S/M:50-58cm M/L:56-63cm |
| 取得安全基準 | UIAA |
| 価格(税込) | 10,780円 |
| 公式サイト | Black Diamond(ブラックダイヤモンド)/ロストアロー公式サイト |
ブラックダイヤモンド ハーフドーム

ハーフドームは、長年にわたり登山者に支持されてきた定番の登山用ヘルメットです。耐久性の高いABSシェルと衝撃吸収に優れたEPSフォームの組み合わせにより、優れた保護性能を発揮します。
すっきりとしたサスペンションシステムや、片手で操作できる調整ダイヤル、ヘッドランプクリップも搭載。初心者にも扱いやすいモデルです。
| メーカー | Black Diamond(ブラックダイヤモンド) |
|---|---|
| 製品名 | ハーフドーム |
| タイプ | ハイブリッド |
| 素材 | アウターシェル:ABS インナー:EPS |
| 重量 | S/M:330g M/L:350g |
| サイズ | ー |
| 頭囲適応サイズ | S/M:50-58cm M/L:56-63cm |
| 取得安全基準 | ー |
| 価格(税込) | 9,240円 |
| 公式サイト | Black Diamond(ブラックダイヤモンド)/ロストアロー公式サイト |
●グリベルの登山用ヘルメットおすすめ2選
イタリアの老舗ブランドGRIVEL(グリベル)から、登山用ヘルメットのおすすめモデルを2つ紹介します。独創的なデザインと高い機能性を両立した製品が揃っており、個性を大切にしたい登山者にもおすすめです。
グリベル ミュータント

ミュータントは、クライミングや登山に特化した超軽量ヘルメットです。EPP素材に加え、トップにABS補強を施すことで、衝撃にも強く、安全性を高めています。
重量は最小160gと非常に軽く、長時間の使用も快適です。CE EN 12492とUIAA 106の安全規格にも準拠しており、信頼性の高いヘルメットです。
| メーカー | GRIVEL(グリベル) |
|---|---|
| 製品名 | ミュータント |
| タイプ | 軽量 |
| 素材 | アウターシェル:ABS インナー:EPP |
| 重量 | S/M:160g M/L:177g L/XL:185g |
| サイズ | ー |
| 頭囲適応サイズ | S/M:48-58cm M/L:53-61cm L/XL:53-62cm |
| 取得安全基準 | CE EN 12492、UIAA 106 |
| 価格(税込) | 19,800円 |
| 公式サイト | GRIVEL(グリベル)/マジックマウンテン公式サイト |
グリベル サラマンダー 2.0

サラマンダー 2.0は、耐久性と実用性を兼ね備えた登山用ヘルメットです。衝撃に強いABS製ハードシェルに加え、通気口が設けられているので、蒸れを軽減し、長時間の着用も快適。
頭囲54〜61cmのワンサイズながら、ダイヤル式でフィット感の微調整が可能です。また、調整ストラップは、折りたたんでヘルメット内部に収納できます。バックパックにすっきり収まる携行性の高さも魅力です。
| メーカー | GRIVEL(グリベル) |
|---|---|
| 製品名 | サラマンダー2.0 |
| タイプ | 堅牢 |
| 素材 | アウターシェル:ABS インナー:EPS |
| 重量 | 355g |
| サイズ | ー |
| 頭囲適応サイズ | 54-61cm |
| 取得安全基準 | CE EN 12492、UIAA 106 |
| 価格(税込) | 13,200円 |
| 公式サイト | GRIVEL(グリベル)/マジックマウンテン公式サイト |
●ペツルの登山用ヘルメットおすすめ2選
フランスの人気ブランド「PETZL(ペツル)」のおすすめ登山用ヘルメットを2選紹介します。安全性と実用性を兼ね備えたモデルが多く、初心者からベテランまで幅広く支持されています。
ペツル シロッコ

シロッコは、PETZLが誇る軽量性と保護性能を両立する登山用ヘルメットです。わずか170gの軽量設計ながら、ハイブリッド構造による優れた衝撃吸収性を実現しています。
また、通気性に優れた薄型デザインで、可能快適性にも優れています。ヘッドランプ固定用のクリップを搭載しており、軽さと機能性を求める登山者におすすめです。
| メーカー | PETZL(ペツル) |
|---|---|
| 製品名 | シロッコ |
| タイプ | ハイブリッド |
| 素材 | アウターシェル:EPP インナー:EPS |
| 重量 | S/M:160g M/L:170g |
| サイズ | ー |
| 頭囲適応サイズ | S/M:48-58cm M/L:53-61cm |
| 取得安全基準 | CE EN 12492、UKCA、UIAA |
| 価格(税込) | 19,800円 |
| 公式サイト | PETZL(ペツル)公式サイト |
ペツル ボレオ

ボレオは、高耐久かつ汎用性に優れたヘルメットです。厚みのあるABSシェルとEPP・EPSフォームを組み合わせたハイブリッド構造により、衝撃から頭部をしっかり保護します。
柔軟なヘッドバンドと調整可能なあご紐により、快適で安定した装着感を実現。ヘッドバンドは内部に折りたたんで収納も可能です。
| メーカー | PETZL(ペツル) |
|---|---|
| 製品名 | ボレオ |
| タイプ | ハイブリッド |
| 素材 | アウターシェル:ABS インナー:EPP&EPS |
| 重量 | S/M:300g M/L:330g |
| サイズ | ー |
| 頭囲適応サイズ | S/M:48-58cm M/L:53-61cm |
| 取得安全基準 | CE EN 12492、UKCA、UIAA |
| 価格(税込) | 10,780円 |
| 公式サイト | PETZL(ペツル)公式サイト |
●カンプの登山用ヘルメットおすすめ2選
イタリアの老舗ブランド「CAMP(カンプ)」のおすすめ登山用ヘルメットを2選紹介します。軽量で快適な着用感が特徴で、長時間の登山でもストレスを感じにくく、軽量装備を求める登山家に人気のブランドです。
カンプ タイタン S

タイタン Sは、強度・耐久性・快適性に優れた登山用ヘルメットです。シンプルでクセのないデザインは、初心者から上級者まで幅広く支持されています。
内部にはスパイダーサスペンションフレームを採用し、頭部にしっかりとフィットしながら高い通気性も実現。長時間の着用でも快適性を損ないにくいため、過酷な環境下でも信頼できるモデルです。
| メーカー | CAMP(カンプ) |
|---|---|
| 製品名 | タイタン S |
| タイプ | 堅牢 |
| 素材 | アウターシェル:ABS |
| 重量 | 約385g |
| サイズ | ー |
| 頭囲適応サイズ | 48-56cm |
| 取得安全基準 | ー |
| 価格(税込) | 10,450円 |
| 公式サイト | CAMP(カンプ)公式サイト |
カンプ アイコン

アイコンは、軽量で快適な登山用ヘルメットです。ハードシェルとインモールド構造の利点を備えたハイブリッド構造で、高いプロテクション性能を有しています。
18個の通気孔は抜群の通気性と快適性をもたらします。リアダイヤル調整は片手でも操作しやすく、収納時もしっかりと保護されるように設計されています。
| メーカー | CAMP(カンプ) |
|---|---|
| 製品名 | アイコン |
| タイプ | ハイブリッド |
| 素材 | アウターシェル:ABS インナー:EPP+EPS |
| 重量 |
48-58cm:280g |
| サイズ | ー |
| 頭囲適応サイズ |
S(48-58cm)L(53-63cm) |
| 取得安全基準 | EN12492、UIAA106 |
| 価格(税込) | 10,780円 |
| 公式サイト |
●モンベルの登山用ヘルメットおすすめ2選
日本のアウトドアブランド「Mont-bell」のおすすめ登山用ヘルメットを2選紹介します。高品質な製品をリーズナブルに提供しており、コストパフォーマンスの高さが人気のブランドです。
モンベル アルパインヘルメット

アルパインヘルメットは、登山やクライミングに適した軽量ヘルメットです。堅牢な成型アウターシェルにより、軽量ながら頭部をしっかりと保護します。
ヘルメット全体に複数の通気口を搭載しており、長時間の装着でも効果的に蒸れを軽減。後頭部にはダイヤルアジャスターがあり、日本人の頭部形状にフィットするアジアンフィット設計を採用。安全性だけでなく、使いやすさや装着感にもこだわったモデルです。
| メーカー | mont-bell(モンベル) |
|---|---|
| 製品名 | アルパインヘルメット |
| タイプ | ハイブリッド |
| 素材 | アウターシェル:ABS インナー:EPS |
| 重量 | 305g |
| サイズ | ー |
| 頭囲適応サイズ | 54-62cm |
| 取得安全基準 | EN 12492 |
| 価格(税込) | 7,700円 |
| 公式サイト | mont-bell(モンベル)公式サイト |
モンベル L.W.アルパインヘルメット

L.W.アルパインヘルメットは、わずか225gという驚異的な軽さを実現した登山用ヘルメットです。ポリカーボネート製のアウターシェルと、発泡ポリスチレン製インナーをインモールド成形することで、軽さを保ちながらも高い耐衝撃性を確保。
アジアンフィットデザインで、日本人の頭部形状にもフィットしやすく、後頭部のダイヤルアジャスターにより3段階の高さ調整も可能です。長時間の登山やクライミングでも疲れにくく、快適に装着し続けられる点も大きな魅力です。
| メーカー | mont-bell(モンベル) |
|---|---|
| 製品名 | L.W.アルパインヘルメット |
| タイプ | 軽量 |
| 素材 | アウターシェル:ポリカーボネート インナー:EPS |
| 重量 | 225g |
| サイズ | ー |
| 頭囲適応サイズ | S/M:52-57cm M/L:57-62cm |
| 取得安全基準 | EN 12492 |
| 価格(税込) | 9,790円 |
| 公式サイト | mont-bell(モンベル)公式サイト |
■登山用ヘルメットおすすめ製品一覧と価格比較
| 製品名 | 価格(税込) |
|---|---|
| マムート スカイウォーカー 3.0 ヘルメット | 9,900円 |
| マムート クラッグ センダー ヘルメット | 15,400円 |
| ブラックダイヤモンド キャピタン E | 10,780円 |
| ブラックダイヤモンド ハーフドーム | 9,240円 |
| グリベル ミュータント | 19,800円 |
| グリベル サラマンダー 2.0 | 13,200円 |
| ペツル シロッコ | 19,800円 |
| ペツル ボレオ | 10,780円 |
| カンプ タイタン S | 10,450円 |
| カンプ アイコン | 10,780円 |
| モンベル アルパインヘルメット | 7,700円 |
| モンベル L.W.アルパインヘルメット | 9,790円 |
■登山用ヘルメットについて多い質問【Q&A】

登山用ヘルメットの購入を検討すると、「どんな基準で選べばいいの?」「ほかのもので代用できる?」といったさまざまな疑問が浮かんできます。
ここでは、登山用ヘルメットに関するよくある質問をQ&A形式でわかりやすく解説します。
●Q. 登山用ヘルメットの正しい被り方は?
登山用ヘルメットの保護性能を発揮するには、頭に正しくフィットさせる被り方が大切です。ヘルメットの前縁を眉毛の少し上にくるように、深く水平に被ることが基本です。
ダイヤル式アジャスターなどで頭にしっかりフィットさせ、頭を軽く振ってもズレないようしっかりと固定します。あご紐は締めすぎず緩すぎないように調整し、指が1〜2本入る程度の余裕を持たせるのが理想です。不安な場合はお店のスタッフに確認し、正しい被り方を教えてもらいましょう。
●Q. 登山用ヘルメット着用時のレインウェアのフードはどう被る?
雨天時の登山では、基本的にヘルメットを装着した上からレインウェアのフードを被るのが正しいスタイルです。フードをヘルメットの下に被ってしまうと、フードが視界を遮ったり、フィット感が変わってしまったりして、登山中の危険が増してしまいます。
とくに足元が滑りやすい悪天候時は、視界不良や動きの制限によって転倒のリスクが高まります。あらかじめヘルメットの上からかぶれる設計のレインウェアを選ぶことで、雨天時でもストレスなく、安全に行動できるようになります。
●Q. 登山用ヘルメットの寿命はどれくらい?
登山用ヘルメットの寿命は、使用状況や保管環境によって異なりますが、一般的な目安として製造から5〜10年とされています。
たとえ見た目に問題がなくても、内部素材が経年劣化する可能性もあるため、まずはメーカーが推奨する使用期限を守ることが大切です。また、大きな傷や破損などの異常が見られる場合はもちろん、一度大きな衝撃を受けると内面で破損が生じて、強度や性能が低下します。その場合も交換が必要となります。
●Q. 自転車用ヘルメットを登山で代用できる?
自転車用ヘルメットを登山で代用するのは推奨されません。なぜなら、登山と自転車で想定される危険の種類には違いがあり、求められる安全基準が異なるからです。
また、登山用はヘルメットのズレを防ぐアジャスター機能や、ヘッドランプの装着などにも対応しており、山での使用に特化した仕様になっています。安全を最優先に考えるなら、必ず登山専用のヘルメットを使用するようにしましょう。
●Q. 登山用ヘルメットはどのように持ち運ぶ?
登山用ヘルメットを持ち歩く際は、バックパックに取り付けるか、内部に収納するようにしましょう。多くの登山用バックパックにはヘルメットホルダーを取り付けできる専用のストラップやループがあり、これを利用して安全に携行できます。
頻繁に着脱する必要が無いコースなら、バックパック内に収納するのがよいでしょう。ループやカラビナを使ってぶら下げるのは手軽ですが、障壁物に引っ掛けやすく、ヘルメット自体を傷めることにもなりますのでやめましょう。
■自分に合った登山用ヘルメットを選ぼう
登山用ヘルメットは、落石や転倒・滑落などの衝撃をやわらげ、頭部を守る重要な装備です。
サイズやフィット感など安全に直結するポイントを判断の基準にして選びましょう。自分にあった登山用ヘルメットを見つけて、安全で快適な登山を楽しんでください。