■入るべからず!  立ち入り禁止区域

釣り場を守るためにもルールを守る

 夜間に釣りをしていたとき、「立ち入り禁止」と大きく表示されたフェンスを無視し、中に入っていく釣り人を目撃したことがある。そこは灯りも少なく、足場も不安定な堤防だった。しばらくすると暗闇の中からドスンと音がし、同時に「助けて!」と叫ぶ声が聞こえた。どうやら先ほどの釣り人が堤防から消波ブロックの上に転落してしまったようだ。幸い命に別状はなかったようだが、一歩間違えれば一大事となっていただろう。

 禁止区域に侵入することは、自分の命を危険にさらすだけでなく、管理者や周囲の人々に多大な迷惑をかけることにもなる。「危険だから禁止されている」「侵入すれば法律違反にもなる」という当たり前の認識を持たなければならない。

 釣りは自然とのふれあいを楽しめる素晴らしい趣味である。だからこそ、迷惑や危険な行為とならないように、常にマナーを意識することが重要だ。釣り人全員で責任ある行動をとることが、釣りの未来を守る第一歩である。次に釣りに出かけるときは、自身の行動が釣り場全体に影響を与えることを意識して、ぜひマナー向上を実践していただきたい。