DAISO(以下、ダイソー)の釣り具、ルアーが好評なようだ。
また、YouTubeにはルアー初心者向けの動画がアップされており「こうすれば釣れる」という情報があふれている。
そこで素朴な疑問、本当に釣れるのだろうか?
今回はルアーフィッシング未経験者である筆者が、YouTubeの知識とダイソーの釣り道具のみで、実際に魚を釣って食べるまで終われない企画にチャレンジしてみた。
ちなみに筆者は「エサ釣りは経験がある」「釣り自体10年ぶりで釣り糸の結び方から調べた」というレベルである。
■YouTubeで理論武装して道具を揃えるまで

今回YouTubeから得た情報と、購入した道具は以下のとおりである(竿はライトゲーム用ではなく、やや大型で片手では重い海釣り用、リールは以前使用していたもの)。
<YouTubeから得たポイント>
・ラインの結び方。親糸の先にリーダー(ナイロンライン)が必要である(今回初めて知った)
・投げ方とルアーアクション。一定の速度で巻く、緩急をつける、竿先を上下して魚を誘うなど
・ルアーは「これなら釣れる」というおすすめ情報から、3種類チョイス
・釣れやすい潮汐や時間帯を狙う。大潮の満潮前後2~3時間、日の出の前後1時間ぐらいが最適
<使用したギア>
・スピンテールジグ:青物、シーバス、クロダイ、ヒラメなど。「集魚効果が高く、引っぱるだけで喰いつく可能性大」とのこと
・シャッドテールワーム(ピンク):シーバス、ヒラメなど。ジグヘッドと合わせて使う。「釣れすぎてヤバい」という評価あり
・メタルジグマイクロ(イワシ):サバ・カマス・メッキ・メバル・アジ・カサゴ。「とにかくよく釣れる。ボウズ逃れ」の評価あり
・オールラウンドジグヘッド:青物、タチウオ、シーバス、ヒラメ。ワームと一緒に使う
・ナイロンライン(リーダー用)
■いよいよ出撃、釣れるのか釣れないのか?

先に白状すると今回のチャレンジは3日間の過酷な戦いとなった。
●第1日目
最新の釣果情報を参考にして、車で2時間弱ほどの漁港を目指した。ここは防波堤が非常に長く、消波ブロック地帯もあって釣り場が選び放題だ。この日は他の釣り人の姿は無かった。
初めてなので堤防から釣ることにして、まずはルアーを投げ込むポイントを決定すべく、あちこち海の様子や魚影を偵察した。しかし、初心者なので悩んでも最適解がわからず、結局車からさほど離れていない場所で準備を開始。場所選びと釣り具のセッティングでもたつき、到着してから30分ほどでようやく第1投。青物やシーバスが釣れることを期待していた。
まず「オールラウンドジグヘッド」と「シャッドテールワーム」の組み合わせを試す。水中でテール部分がヒラヒラ動いてリアルだが、ジグヘッドが5gなので飛距離が出ない。
対して、「スピンテールジグ」は14gでよく飛び、テールが回転してよく目立つ。最後に試した「メタルジグマイクロ」は最も軽い3gで、あまり飛んでくれなかった。ルアーの投げ方やアクションはYouTubeで予習してきたとおりで、すぐに慣れた。
しかし、それから2時間、3種類のルアーを次々に試すも釣果ゼロ。この日は30℃超えの真夏日、強烈な日光と気温に身の危険を感じ、やむなく撤退した。
この日は魚信すらなかったが、魚影はゼロではなく、むしろ大きめの魚の姿があった。
●第2日目、やや早めに開始
2日目は魚が活発になるタイミングを意識して、日の出より1時間、大潮・満潮より2時間半の時点で開始。セッティングは、だいぶ早くできるようになっていた。
そして2時間ほど3種類のルアーを投げ続けたが、パーフェクトボウズ。また気温が高くなってきたので撤退した。何の手応えもなく、若干心が折れそうだった。
●第3日目、さらに早い時間帯に到着、薄暗いうちに開始
3日目、開始早々、消波ブロックの近くに「メタルジグマイクロ」を投げ込むと初めて魚信があった。小型の魚がかかっていたが、暴れて針が外れてしまった。
だが幸先よし、と同じ場所に投げ込むと、また竿にブルブルと魚信が!