キャンプは意外とお金がかかる。初期費用も相当なものだが、それを除いても、1泊2日のソロキャンプですら、油断すれば次々とお金が出ていってしまう。貧乏ソロキャンパーの筆者だが、アウトドア活動は生涯楽しみたい。そこで、今回は普段のキャンプの費用を振り返り、出ていくお金を抑える工夫を検討してみた。

■ある日のソロキャンプの実態:費用総額 13,244円!?

実際のレシート。右側2つが昼食の牛丼と温泉入浴料。残り4つが飲食料品で、今回は欲望のままに買い過ぎた

 前回のソロキャンプの費用を精算したら13,244円で、唖然とした。たかだか180km先のキャンプ場まで車で移動して1泊、そして温泉に入り帰ってくるプランで、交通費と食料費などを含めても、せいぜい6,000円程度と想定していたからだ。 

 なぜこんなに高額になったのか、費用の内訳を分析してみた。

●反省点:費用の内訳を分析、検討

 費用のうち交通費、つまり高速料金とガソリン代がもっとも高かった。ガソリン代は平均燃費と給油時の単価から算出している。

 次に出来合いのお惣菜とスナック系のおつまみを買い過ぎた。せいぜいクッカーで加熱する程度で、料理というほどでもなく、要するに手抜きだ。おまけに朝食はパンである。時間が無ければこのような手抜きでも仕方がないが、既製品の購入はどうしても割高になるのに対し、自分で料理した方がキャンプ気分は盛り上がるし、何よりもコスパがよくなる傾向にある。

 飲み物用の氷をコンビニで買っているのも割高だ。

 以上を反省点として、予算圧縮できるか検討してみた。

■【予算圧縮のルール】度を越した節約はせず、再現性を重視する

 常識の範囲内で、再現性の高さを重視して検討した。 

 いくら費用をかけないといっても、野草の現地採取や魚などの捕獲はやりすぎ感が強く、危険を伴う場合もある。さらに、場所によっては漁業権など法律上の問題もあるのでそもそも不可能なケースもある。

 食材は新たに買うこととする。食材を自宅から持ち出すのは、そもそもそれらはタダではなく買っているものであるし、その材料が誰でも必ず自宅にあるとは限らないので、再現性のルールに反する。

 ただし最低限の調味料の持ち出しはOKとし、食料と酒類を移動途中で入手する。

■いざ実践!  費用はどこまで圧縮できるのか!?

昼食代はおにぎり2個199円。その他、食料+PB酒類3缶で941円

●欲ばらず、ちょうどよく買う

 まず重要なのは、削りたくない部分を明確にすることだ。最低限やりたいことを優先させよう。今回は1泊して、夜はつまみと晩酌、シメの料理が欲しいし、温泉はマストだ。朝食も簡単でもよいので作る。食材は買い過ぎず、使い切れる量を買おう。

●早めに出発して高速道路代を削減

 近場のキャンプ場に行けば交通費が安くはなるが、それではいつもと同じで、つまらない。たまには遠出して、新たなキャンプ場を開拓したい。

 検証のため、前回と同様の片道180kmで考えた。180kmとなれば、高速道路の使用で1時間ほど時短になるが、その分費用が高くつく。それであれば早めに出発して、一般道路でのんびりドライブするのも楽しみのうちとしたい。

 また高速道路を使用すると経路が遠回りになり、ガソリン代が余計にかかることもあるので注意が必要だ。

●無料のキャンプ場は意外と多い

 前回は電源付きオートキャンプサイトで利用料が2,000円で破格だと思ったが、よく調べたら付近に無料キャンプ場があった。事前の十分なリサーチは大事だ。

●ディナーを楽しみに昼食代は節約

 移動中の昼食はおにぎりで安価に済ませ、その分キャンプ飯を豪華にしてお楽しみとした。

●格安の材料で料理と晩酌を楽しもう

 工夫次第で1,000円もあれば、朝晩の食事と晩酌は十分可能だ。コンビニは割高なので基本はスーパーで買うのがよい。プライベートブランドの食材や酒があれば要チェックだ。地元の産直や農家の無人販売所でも格安の野菜を購入できるが、量が多いし、どこで何が買えるか行ってみるまでわからないので、最初からこれをあてにして行くのはリスクがあり、再現性が高いとはいえない。