■「賽ノ河原」「湯の平」に広がる黄金色の絨毯!
外輪山の稜線から黄葉を楽しんだ後は「Jバンド」を下り賽ノ河原、湯の平を目指す。急な岩場が続くので足元には注意が必要だ。外輪山の壁を下りきると、黄金色に染まるカラマツの中に入っていく。背丈ほどの高さのカラマツ林の中から見上げる浅間山は外輪山から見るのとはまた違った迫力がある。

賽ノ河原からカラマツの間を抜けていくと、だんだん背の高い木も増え、植生が豊かになっていく。湯の平まで進むと木々の密度は高くなり、足元には草原が広がる。それらすべてが黄金色に染まり、ところどころ見える黒斑山の岩肌とカラマツの黄葉、秋晴れの青空の対比が美しい。

■東京駅から日帰りもOK! 手軽に楽しむなら黒斑山まででも
登山口がある車坂峠へは新幹線とバスを使って、東京駅から2時間30分ほど。JR北陸新幹線佐久平駅からJRバスへの乗継1回で簡単にアクセスできるのが魅力だ。帰りは新宿まで直行バスで帰ることもできる。
車坂峠にバスで到着してから帰りのバスの出発までは約6時間50分、外輪山と湯の平を回る場合のコースタイムは約6時間であり、休憩を挟むことも考えコースタイム通りに歩く必要がある。体力に自信がない場合やゆっくりと景色と黄葉を鑑賞したい場合などは、黒斑山までの往復コースを選択し、余裕を持った登山計画で無理せず楽しむことも重要だ。

バス時刻表(ジェイアールバス関東株式会社)
佐久平駅・小諸駅~きのこの森~高峰高原 | ジェイアールバス関東
■黄金色の紅葉の見ごろは10月中旬~11月中旬
今回は、秋の浅間山外輪山ハイキングの魅力を紹介した。例年、浅間山周辺の紅葉の見ごろは10月中旬から始まり、湯の平周辺のカラマツの黄葉が見ごろを迎えるのは10月下旬から11月上旬だ。ぜひ、黄金色に染まる浅間山の絶景をその目で確かめてほしい。
秋になると急に冷え込むこともあるので防寒着など体温調整できるものを忘れずに。また、最新の火山活動や規制の情報も確認してから訪れるようにしよう。
●【MAP】黒斑山
【車坂峠~黒斑山~賽ノ河原周回コース】所要時間
車坂峠(0:00)→ 車坂山(0:20)→ 槍ヶ鞘(1:00)→ トーミの頭(1:10)→ 黒斑山(1:30)→ 蛇骨岳(1:55)→ 仙人岳(2:20)→ Jバンド(2:50)→ 賽ノ河原(3:35)→ 湯ノ平口(3:50)→ トーミの頭(4:50)→ 中コース経由・車坂峠(5:50)
歩行距離:約9.5km
累積標高差:登り 885m、下り 885m
合計所要時間:5時間50分
※この記事の情報は2025年8月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。