OM SYSTEMから2025年7月18日に発売されたミラーレス一眼カメラ「OM-5 Mark II」。「そのカメラは、冒険という名の性能を手に入れた。」のキャッチコピーが示すように、「小型軽量」「耐環境性能」といったカメラの枠を超えた“アウトドアギア”としての性能の高さが魅力だ。
今回は発売されたばかりのOM-5 Mrak IIを持って、1泊2日で南アルプスの「甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ・標高2,967m)」と「仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ・標高3,033m)」を目指した。
この記事では、OM-5 Mrak IIのレビューを、出会った景色の撮影画像と共に紹介する。
■南アルプスの“貴公子”甲斐駒ヶ岳&“女王”仙丈ヶ岳
OM-5 Mark IIのデビュー戦に選んだ、南アルプスの甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳。
“貴公子”や“女王”と称される美しい山容や、山頂からの絶景が楽しめるのはもちろん、登山口のあるバス停から10分の距離には山小屋やテント場があり、雰囲気の違う2つの山を撮影するのにちょうどいいと思い、この場所を選んだ。1日目は甲斐駒ヶ岳、2日目は仙丈ヶ岳での模様をお伝えする。
■OM-5 Mark IIの実力はいかに!?
●圧倒的な小型軽量システム
1日目に使用したレンズは「ED 12-100mm F4.0 IS PRO」。広角から望遠、マクロ撮影まで1本でこなせる便利な小型ズームレンズだ。OM-5 Mark II本体が約418g、レンズが561gで、合計約979gと1kgを切る。他のメーカーで同じ焦点距離、F値を揃えた構成にすると2kg近い重さになるため、かなり軽量だ。甲斐駒ヶ岳は片道4kmで1,260mを登るコース。荷物を少しでも軽くすることができ、早速その恩恵を感じることとなった。
広角での撮影では、雄大な甲斐駒ヶ岳の山容を余すことなく捉えられた。また、突然出てきたイワヒバリを素早く望遠で捉えることができたのも軽量システムのおかげだ。
当日は午後から雨予報だったこともあり、昼には下山を始める予定にしていた。撮影しながらの登山だったが、小型軽量なので軽快に歩くことができ、予定から遅れることなく下山に向かえた。


●最強クラスの防塵・防滴性能
OM-5 Mark IIは国際規格の保護等級「IP53」に対応した防塵・防滴性能を備えている。レンズ交換式カメラで防塵・防滴性能があるのは、今のところOM SYSTEMのカメラだけだ。「IP53」はかなり強い雨にも耐えることができる。
OM-5 Mark II 防滴試験 OM SYSTEM 公式:https://www.youtube.com/watch?v=2NrJreCwq_c
山では突然の雨や霧、気温変化による結露などで濡れる機会が多いだけに、防塵・防滴性能が高いことはありがたい。
実際に下山中には予報通り雨も降り始め、カメラが濡れてしまったが、問題なく撮影を続けられた。また、雨だけでなく沢など水しぶきがかかる場所でも気兼ねなく使用でき、撮影シーンを選ばないタフさを頼もしく感じた。
筆者がOM SYSTEMのカメラを使うようになったのも、これまでいろいろなメーカーのカメラを粉塵や水で壊してきた経験によるものだ。


●安定感抜群 ボディ内5軸手振れ補正
2日目は夜明け前から仙丈ヶ岳を目指した。夜間の撮影には「ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」を使用した。暗い場所でも光をたくさん取り込み、魚眼レンズで風景を広く写すことができるのが特徴だ。315gとこちらのレンズも軽量である。
一般的に暗い場所で撮影するときは、手振れを防ぐためにカメラを固定する三脚が欠かせない。しかし、OM-5 Mark IIには強力な手振れ補正が本体に備わっているため、三脚を持って山を登らなくてもいいのだ。
2時間ほど歩き、仙丈ヶ岳へと続く稜線上に出る。明るくなった地平線に甲斐駒ヶ岳のシルエットが浮かび、その上に星が輝く幻想的な風景が広がっていた。手持ちで簡単にこの景色が撮影できるのは、まさに強力な手振れ補正のおかげだ。
OM-5 Mrak IIには、星にピントを合わせてくれる「星空AF」や、暗い場所で構図を決めやすくする「ナイトビュー」など、星空撮影を補助してくれる機能が充実しているのもうれしい点だ。
