◼️ゴールは礼文島の最果ての地、スコトン岬!

計画時に悩ましいのが、進行方向の決定。この岬めぐりコースの場合は、北から南へ向かうのか、それとも南から北上するのか、いずれかの選択肢に絞られる。見える風景や寄り道スポットとの兼ね合い、交通の便など、判断材料はいくつもある。
果たして、ぼくは北上を選んだ。理由は「最果ての地」に向かって歩きたかったから。ゴール地点の先にはもう、道がない。
行き交うハイカーは10人もいなかったけれど、同じ時間帯に北上していた人は皆無だった。後ろを振り返って誰もいないということはある種の寂しさを感じさせもするし、また誰からも干渉されない自由な気分にもさせてくれる。最果ての地に向かう人間がぼくしかいないという状況のおかげで、ひとり旅の醍醐味を存分に堪能することができた。

そんなわけで、人の少ない大自然の中を歩んで到達したスコトン岬。礼文島の北端である。車で来ることができる場所でもあるから、お土産屋さんは普段着の観光客で賑わう。ついさきほどまで、人に会うことが稀な自然環境にいたことが信じがたい。ここで目が行くのは、やはりウニと昆布。礼文島を代表する海産物だ。
展望台に立つと、そこには「最北限の地・スコトン岬」と書かれている。最北端と言わないのは、稚内の宗谷岬がわずかに北にあるかららしい。海の方に目を向けると、泳いで渡れそうな距離に海驢島(とどじま)がある。運が良ければ、ゴマフアザラシの姿が見られるそうだ。
ちょっと期待していたのだけれど、ぼくの前には姿を現してくれなかった。これだけが、ちょっと心残り。
<低山トラベラー厳選。満観峰周辺の立ち寄りたいスポット>
【高山植物】6月~7月になると「レブンウスユキソウ」の姿が!
【お土産屋】最果てのお土産屋「島の人 礼文島本店」
【神社にご挨拶】「鮑古丹神社&須古頓神社」