■秩父の名峰「武甲山」を正面から捉えられる「二子山」!

●駅からすぐ自然の中へ。最初のピーク・岩菅山を目指して

西武秩父線・芦ヶ久保駅の駅舎を出ると、目の前にはのどかな里山風景が広がっている。駅からは「道の駅 果樹公園あしがくぼ」方面へ歩き、線路沿いに進んでいくと登山口の標識がある。道の駅のすぐ奥にある登山道に入り、最初の目標となるのが岩菅山(いわすげやま)だ。
緩やかな登山道だが徐々に傾斜が増し、木の階段や岩場が現れはじめる。途中には静けさの広がる樹林帯のエリアもあり、山に入った実感を得られる時間だ。しばらく登ると、標高770mの岩菅山に到着。展望は控えめながら、ひと休みにぴったりな静かなピークだ。
●いよいよ核心部へ。展望の尾根と武甲山の絶景!

岩菅山から先は、尾根沿いの道を歩いて二子山を目指す。登山道はアップダウンがありつつも、整備が行き届いていて歩きやすい。木々の隙間からは、ちらりと武甲山の姿が見え隠れし、秩父の名峰の絶景に期待が高まる。
やがて道が開け、標高882mの二子山山頂に到着。山頂にはベンチがあり、真正面にはどっしりと構える武甲山の岩肌が大迫力で迫ってくる。石灰岩採掘で削られた斜面が印象的で、まるでピラミッドのよう。風の音と鳥の声に包まれながら、達成感と絶景をじっくり味わえるスポットだ。
●静かな樹林帯の下山路で道の駅へ

二子山からの下山は、樹林帯の緩やかな道をジグザグに下っていく。落ち葉で足元が滑りやすいので注意が必要だが、道幅は広く、危険箇所はほとんどない。途中、小さな沢を越えたり、低木のトンネルをくぐったりと、里山の味わい深い風景が楽しめるコースだ。
やがて、木々の隙間から建物の屋根が見えはじめ、「道の駅 果樹公園あしがくぼ」に無事到着。登山を終えた後のほっとするひとときだ。