日向山(ひなたやま)は、埼玉県秩父郡横瀬町にある標高633mの山で、西武秩父線・芦ヶ久保駅からアクセスできる。

 山頂の展望台からは武甲山(ぶこうさん)や二子山(ふたごやま)など周囲の山々を望むことができ、見事な秋の紅葉でも知られている。さらに、駅前の道の駅や日向山の南斜面に広がる果樹園など、見どころも豊富だ。

■芦ヶ久保駅から「あしがくぼ果樹公園村」を通り、日向山(標高633m)をめぐる周回コース

駅から歩き始められる日向山ハイキングコース(国土地理院地図より引用)

●芦ヶ久保駅へのアクセス紹介

 登山口となるのは西武秩父線・芦ヶ久保駅で、都内から特急利用で約90分。交通系ICカードが使用できるが、チャージができないので残高不足には気をつけてほしい。駅改札を出ると正面に見えるのが日向山だ。

 なお、マイカーでアクセスする場合は、駅前にある「道の駅 果樹公園あしがくぼ」の駐車場を利用するといいだろう。関越自動車道・花園(はなぞの)ICからおよそ60分だ。

■旬の果実と日向山展望台の絶景を楽しむ登山レポート!

日向山へ向かう登山道から見える景色。訪れた10月はほのかに紅葉しており美しかった

●芦ヶ久保駅を出発し「あしがくぼ果樹公園村」で農園を見学!

あしがくぼ果樹公園村に点在する農園のマップ

 駅にはコインロッカーや自動販売機、トイレが設置されているので、こちらで装備を確認したら、さっそく出発だ。

 駅を出て、道なりに進むと、道の駅が見えてくる。旬の果物や野菜の直売や食堂などがあり、近くを流れる小川で水遊びやバーベキューもできる「道の駅 果樹公園あしがくぼ」だ。こちらには帰りに立ち寄ることにして先へ進もう。

 車通りの多い国道299号を横断歩道で渡り、右手に10分ほど進むと「あしがくぼ果樹公園村」の入口がある。日向山南斜面約38万平方メートルに点在する11〜12の農園の総称で、それぞれの農園ではいちごやプラム、キウイ、ぶどうなどが育てられている。8月下旬から10月にかけてはぶどうの時期で、味覚狩りも楽しめる。

 また、果樹公園村内には100mのローラーコースターや、週末限定で手打ち蕎麦が食べられる「あしがくぼフルーツガーデン」があるので、立ち寄ってみるのもいいだろう。

 なお、味覚狩り体験の際は営業時間や料金など農園によって異なるので、事前に確認と予約のうえ利用してほしい。

陽の光を浴びて、たわわに実ったキウイフルーツ