■カーサイドタープ&車中泊スタイルのメリット・デメリット

天候が悪い時や寒い時は車の中で食事・酒宴。すぐに寝ることができるメリットも

●メリット

 このスタイルの最大のメリットは設営・撤収作業がとにかく楽なこと。テントの場合、撤収に時間と手間がかかるが、タープはシート1枚なので、濡れていてもさっと拭いて折りたたんで終了だ。タープがあれば、突然の雨や、夏の強い日差しを防ぐことができる。真夏の暑い日は車内が蒸し風呂状態になるため、屋外で快適に過ごせる場所があるのはうれしい。

 また車自体が壁となり、ある程度風も防いでくれる。さらに、キャンプ場は思いのほか寒くなることがあるが、その場合すぐに車内に避難できるのもありがたい。

 タープと車中泊セットを車に常備しておくだけで、いつでもキャンプが楽しめ、準備もスピーディーに完了させることが可能となる。

●デメリット

 この方法は場所を選ぶ。実施する際はオートキャンプが可能か、車乗り入れOKのキャンプ場であるか、車中泊がNGでないかの確認が必要だ。

 また他のキャンパーがいる場合、車のドアの開け閉め音に気を使うこともある。また風が強すぎる日は、タープ設営は危険なため、無理をしないことが肝心だ。

■ズボラキャンパーにおすすめ! カーサイドタープ&車中泊スタイル

カーサイドタープはデイキャンプOK。強い日差しを遮ってくれる

 「面倒なことを楽しむのがキャンプ」といった意見もあるが、撤収日の作業は最小限に抑えたいものだ。

 最近のテントにはポップアップ式など設営が簡単なタイプもあるが、撤収の際、濡れたり汚れたりしている部分をきれいにする作業は残るため、やはりタープの方が便利だと感じている。

 カーサイドタープ&車中泊は、テントの設営・撤収が面倒くさいけれど、自然の中で過ごす時間を楽しみたいというズボラキャンパーにとって最適なスタイルである。

 単なる車中泊に、車体と一体化できるタープをプラスするだけで、楽しみの幅はグッと広がる。ぜひ、キャンプやデイキャンプに行くのをためらっている方に試してみてほしい。