キャンプで大変な作業の一つに、テントの撤収作業がある。

 テントは雨や朝露でびしょ濡れになっており、地面に接する部分は土や草で汚れていることが多い。これを拭き取り、乾かし折りたたむ作業が面倒なのだ。

 そこでアウトドア歴12年、テントを所有しない主義の筆者が「キャンプは好きだが、面倒くさいことはしたくない」というズボラキャンパーに紹介したいのが、カーサイドタープと車中泊を組み合わせたキャンプスタイルだ。 

■オートキャンプと車中泊のいいとこどり。カーサイドタープ&車中泊スタイルは、準備・設営・撤収がとにかくラク

タープ設営の中核を成すシート・ポール・ロープ。これにペグと固定用フックがあれば、加工なしでタープが作成できる

 車体にタープを固定して設置することで、車のすぐ横がキャンプベースに早変わり。このタープの下でゆったり座って酒宴もできる。

 テントを設営しないので、車中泊スタイルだ。このスタイルは準備・設営・撤収が楽で、オートキャンプと車中泊のいいとこどりといえる。

■カーサイドタープ&車中泊スタイルの装備

タープ下のベースとキャンプ道具。とにかくシンプルな構成

 楽をするために、装備はシンプルすぎるぐらいがちょうどよい。

●カーサイドタープ

 既製品も多く販売されているが高価なため、筆者は自作している。必要なものはタープ本体となるシート、ポール2本、ロープ、ペグ、車に固定するフックである。ルーフキャリアが装備された車であれば固定は簡単だが、ない場合は強力吸盤つきフックを車の天井に据え付けるのがよいだろう。

 シートは耐水・耐久性を考慮して、ホームセンターで入手できるハトメ付きで厚手のODグリーンシートがおすすめ。ブルーシートよりも、野外の景観を崩すことなく、アウトドアシーンでの使用には合っていると感じている。

●車中泊セット

 車窓を塞ぐカーテン、またはシェード、車内をフルフラットにして寝心地をよくするマット、寝袋は必須となる。

●キャンプ道具

焚火で料理をすれば、キャンプ気分が盛り上がる

 椅子と焚火台(または炭火用コンロ)、調理道具は最低限持参しよう。焚火をすれば、キャンプ気分が爆上がりすること間違いなしだ。グリーンシートは不燃性ではないので、焚火台やコンロはタープの真下ではなく、外側になるように設置する。

 なお、天候不順に備えてガスバーナーも用意できれば安心だ。