暖かな陽気に誘われて、登山へ向かう人が増える今日この頃。しかし、標高1,500m以上の山ではまだ多くの雪が残っている。雪渓や日陰のトレイルでは、朝晩に雪が凍結していることもあり、スニーカーやランニングシューズでは非常に危険。過去にも、北アルプスや南アルプスでは、5月・6月に滑落事故が多発しており、「春山=軽装でOK」という誤解が命取りになることも。

 とはいえ、アイゼンやピッケルが必要となるような雪山でなくても、この時期だけの山歩きや景色を楽しみたいと考える人も多いだろう。そんなときに心強いのが、mont-bell(以下、モンベル)の“実用性と手軽さ”を兼ね備えた登山ギア。

■春山におすすめ! モンベルの「滑らないための三種の神器」

 5月の山道は、残雪やぬかるみで滑りやすく、思わぬ危険が潜んでいる。そこで、春山デビューを目指す初級から中級者に向け、必ず持っておきたいモンベル定番ギア3選を紹介する。

●アルパイン カーボンポール カムロック

軽量でカムロックによりズレがない安定性のあるポール(画像提供:mont-bell)

 体力に自信がある人の中には、トレッキングポールは必要ないと思う人もいるかもしれない。しかし、足場の悪い場所では経験者であっても転倒することがある。モンベルの「アルパイン カーボンポール カムロック」は、一般的なポールよりも軽く、収納時もコンパクトなため、ザックに装着していても邪魔になりにくい。カムロック式を採用しており、荷重をかけた際に長さが不意に変わる心配が少ない点も安心できる。

 残雪がある登山道では別売りのスノーバスケットを装着することで、ポールが雪に沈み込みにくくなり安定感が増す。価格に見合う性能を備えた一本である。登りではポールを腰の高さに、下りでは胸の高さに合わせると歩行が安定しやすくなる。

アルパイン カーボンポール カムロック
価格/11,500円(税込)
カラー/カーボン
使用サイズ/105〜130cm ※ポイントプロテクターを含まない長さ
収納サイズ/61cm
重量/189g(ポイントプロテクターとバスケットを含む総重量/205g)

商品サイト:https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1140252&top_sk=%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF

●チェーンスパイク

装着簡単なチェーンスパイク(画像提供:mont-bell)

 登山道にある残雪は、泥や汚れが混ざったり、解けた表面が風に吹かれて凍ったりして、固くなっていることが多い。滑りづらいソールの登山靴を履いていても安心できないことがあるため、雪上を歩き慣れていない初心者には「軽アイゼン」の装着がおすすめだ。安定した歩行に適したモンベルの「チェーンスパイク」は、装着においても、靴の上から靴下を履くような感覚で実に簡単。粘弾性のある素材エラストマーを使用しているためグリップ力があり、ズレも少ないため歩きやすい。

 雪のないところでは使用しないため、荷物が嵩張ってしまう理由から持ち歩かない人もいるようだが、スタッフバッグ付きのため、バックパックのポケットに入れられる点もいい。危険を回避するために今一度必要性を検討してもらいたいアイテムだ。

チェーンスパイク
価格/6,050円(税込)
カラー/オレンジ
アイレットのカラー/S:イエロー、M:レッド、L:グレー、XL:グリーン
サイズ/S:20.5 - 23.5cm、M:23.0 - 26.0cm、L:25.5 - 28.5cm、XL:28.0 - 31.0cm ※靴の形状(特にスキーブーツなど)によっては対応サイズ内でも装着できない場合あり。
収納サイズ/9×9.5×6cm
重量(ペア)/S:242g、M:263g、L:287g、XL:316g

商品サイト:https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1129740&top_sk=%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%AF