■火起こしが出来ない人でも着火剤不要で簡単に炭起こしができる方法!

 バーベキューで失敗をしていた筆者だが、現在は自宅の薪ストーブでシーズン中は毎日のように焚き付けを行っている。そのためか、今ではバーベキューの炭起こしも簡単に出来るようになったのだ。その方法とちょっとしたコツを紹介しよう!

炭起こしに必要なアイテム

炭起こしに必要なアイテム
バーベキューコンロ:1台
新聞紙:1日分
牛乳パック:3~5枚  ※1回でつかなかったときのために多めに準備(牛乳パックの準備が困難な場合は着火剤でも可)
小枝:なくても可能だが、可能であれば小枝を集めてくる、もしくは割り箸などで代替できる
木炭:必要量
ライター:1
うちわ:1
トング:1
軍手:1組

●手順1. コンロの真ん中に新聞紙をふんわりと丸めて置く

新聞紙の丸め方にもちょっとしたコツがある

 新聞紙はしっかりと硬く丸めるのではなく、ふんわりと丸めるのがコツ。

●手順2. その上に牛乳パックを細かくちぎって置く

牛乳パック2~3枚を使用

 牛乳パック2〜3枚を細かくちぎり、新聞紙の上にこちらもふんわりとのせる。着火剤を使用する場合は、この段階で使用する。

●手順3. その上に小枝を置く

 牛乳パックが崩れないように小枝を軽くのせる。小枝はなくても着火可能だが、あったほうがより火がつきやすくなる。なければ割り箸でも代替可能だ。ちなみに筆者は小枝が準備できない時は小枝なしで炭起こしを行っている。

●手順4. 木炭の箱の底にある割れた小さな炭をのせる

箱の下には割れた炭などがたまっている

 牛乳パックや小枝の上に、細かい炭をのせていく。小さな木炭がなければ大きい木炭を割ってサイズ調整してもよい。

●手順5. その外側に中くらいの炭を置く

これまで積み重ねてきたものが崩れないように注意

 細かい炭の次は、小さい炭→中くらいの炭と、段階的にサイズを大きくしていく。大きい炭はこの時点では置かない。また、下から上に上がる空気の通り道(上昇気流)が出来るように炭を立てかけるように置くのがコツだ。

●手順6. 新聞紙に火をつける

一番下の新聞紙に火をつける

 いよいよ着火だ。一番下に仕込んだ新聞紙に火をつけると、徐々に牛乳パック→小枝→小さい炭へと火がついていく。火がついた!  と思ってすぐに積み重ねてきたものを崩すのは禁止!  しばらくそのまま放置する。

●手順7. 炭が白っぽくなったら着火できている証拠!  うちわで着火を補助

炭の端に白っぽい部分がいくつかできてくる

 炭の燃えるパチパチという音が絶え間なく聞こえ、炭の端のほうが白っぽくなってきたら火がついてきた証拠。うちわで仰いで着火を補助していこう。

 炭が燃え始める前からうちわで強くあおぐと、火が消えてしまうことがあるので「大きく強く」ではなく「細かく早く」あおぐようにしたい。

●手順8. 炭に火がついたら大きめの炭をのせる

あともう少しで炭起こしが完了!

 うちわであおいでいくと大きな火が見えてくる。そうなれば炭を動かしてもまず火が消えることはない。ある程度炭に火が着いたら、炭の火種を一点に集中させたほうが火力が安定する。炭の白い部分をトングで真ん中に寄せる。この際も上昇気流ができるよう空気の通り道を意識する。

●手順9. 火が安定してきたら、炭を広げて食材を焼けるようにする

ここまでくれば炭起こしは完了だ!

 いくつかの大きな炭に火がつけば、もう消えることはまずない。炭起こしの成功だ!  火が安定してきたら炭を広げて食材を焼く準備をしよう!  大きい炭に火がついたからといって大きい炭をどんどん追加してしまうと、火が強くなり過ぎて食材が焦げてしまう原因になる。大きい炭は2〜3本追加する程度にし、様子をみながら炭を追加していく。

■5つのNG行為を避けてコツをつかめば誰でも簡単に炭起こしができる!

炭起こしのコツを覚えて楽しいバーベキューを!

 バーベキューで炭起こしができなければ、筆者のように楽しいはずの時間を台無しにしてしまう。炭起こしできる人が一人でもいるととても助かるはずだ。

 筆者が経験した数々のNG行為は、多くの人がやってしまいがちなことではないだろうか。ぜひとも着火の手順・コツを参考に炭起こしにチャレンジしてみてほしい。初めての人も、失敗経験のある人も、バーベキューを思う存分楽しむことができるだろう。