■「2段式超高速弁当箱炊飯器」で実際に調理してみた

左から炊飯器、中蓋トレイ、おかずトレイ、外蓋、計量カップ

 実際に2段式超高速弁当箱炊飯器を使ってのり弁を作ってみた。難しいことはないので、ぜひキャンプなどで活用してほしい。

●その1. 炊飯の準備

目盛りがあるからわかりやすい

 2段式超高速弁当箱炊飯器は、1合(茶碗2杯分)まで炊くことが可能。今回はその半分の0.5合を炊いた。炊飯器本体に水の分量の目盛りがあるので、普通の炊飯器の感覚で炊ける。

●その2. おかずの準備

今回おかずのメニューとしてセレクトした、アジの塩焼き、卯の花、切り干し大根

 ソロキャンプの場合、コンビニ食材は余り物が出にくく、食費も安上がりになる傾向なのだが、温かい状態で食べるためには湯煎などの作業が必要なのが難点だった。

 この調理器具を購入してから、電子レンジの再加熱要らずで調理が簡単にできるので、コンビニのおかずも車中泊やキャンプで大活躍している。

炊飯完了後に本体を触る場合は、手袋などを使用し火傷に注意しよう

 温めの秘密は、中蓋トレイ。中心に2か所、周辺を囲むように無数の穴が空いており、ここから高温の水蒸気が上へ流れ、おかずトレイを加熱する仕組みだ。なお、おかずをトレイに入れる際は事前にクッキングシートを敷いておくと、汚れが付かずより洗い物が楽になるのでおすすめ。

●その3. セッティング

スイッチを入れると、炊飯中は赤く点灯する

 おかずを入れたトレイを炊飯器の上に置き、蓋をしてスイッチを入れる。炊飯中は赤く点灯する。

炊飯が終わると緑色に点灯。スイッチを切らなければ、保温されるのもうれしい機能だ

 ランプが緑に変われば、炊飯完了。同時に自動的に保温になるので、時間が経ってもホカホカのご飯が食べられる。

●その4. 所要時間のチェック

0.5合の早炊きでは、説明書には15分とあったが、試してみると14分だった。気温や給水などで多少前後するのだろう

 今回は0.5合の炊飯を行ったが、所要時間14分で炊飯とおかずがあっという間にできてしまった。炊飯が完了し、蒸らしている時間に味噌汁用のお湯を沸かしたり、キャンプであれば炊飯の間、薪割りや焚き火の準備など他の作業に時間を費やせるのもうれしいポイントだ。

●その5. 消費電力のチェック

今回の0.5合炊きでの消費W数。炊飯開始時は約160w
炊飯完了後、保温状態は約50W

 今回の0.5合炊きでの消費W数は、炊飯開始時は約160wで、炊飯が完了した保温状態で50wであった。手持ちの1,000wのポータブルバッテリーの電力も2%しか消費しておらず、コストパフォーマンスよく調理が完了できた。

●その6. のり弁の完成&盛り付け

ホカホカのご飯におかかをふりかけ醤油をまわす。これだけでも食欲をそそる

 ご飯の上に鰹節を載せ、醤油を垂らす。料理が完成すると、本当にお弁当を作っているみたいに楽しい。

おにぎり用サイズの海苔2枚分程がちょうど収まった
おかずを海苔の上に載せればのり弁の完成だ

 海苔を敷き詰め、その上におかずトレイのおかずを並べて完成だ。のり弁を一つの調理器具で時短で作れ、キャンプや車中泊で温かい状態で食べられるのは格別である。

■メリットばかりではない、気になる点

上蓋のシリコンパッキンが柔らかく、外れやすいので要注意

 メリットばかりの2段式超高速弁当箱炊飯器だが、少し気になる点も。最大2合炊ける「タケルくん」と比較すると、2段式超高速弁当箱炊飯器は1合まで。デュオで行動を共にする場合は、2つ用意した方が賢明だ。

 また、上蓋のシリコンパッキンが素材の柔らかさからか、一度外れるとはめるのに多少苦労する。もう少し形状がしっかりしているとよかったのかもしれない。

■車中泊飯が劇的に進化!「2段式超高速弁当箱炊飯器」で旅先でも快適な食事を満喫しよう!

お米も一粒一粒がたっており、お米だけでもおいしくいただける

 今回はサンコーの「2段式超高速弁当箱炊飯器」を実践レビューも含め、徹底解説した。時短になりながら、おいしい食事が楽しめるので持っていても損はない商品だ。会社のデスクで調理すれば、注目の的になること間違いなし。

 車内であれば、本体を助手席に置き、目的地への移動時間中でも調理ができるため、逆算して目的地に着く頃に温かい料理が食べられる。ぜひ一度、日常生活だけでなく、アウトドアでも試してみてはいかがだろうか。