■本命が釣れない時に試したいボウズ回避の秘策!「ジグヘッド×オキアミ」

春の本命空振りを救ったジグヘッドオキアミ

「マダイの乗っ込み」や「春アオリイカ」、「春ヒラマサ」など、春は釣りファンの間で心踊る情報が出回り始めるが、期待するような釣果が得られるのは実際は1か月ほど先だというのが筆者の体感である。外気温よりも、海水温のほうが1か月ほど上昇するのが遅いのがその理由と考えられている。

 筆者は今回、本命用に用意した釣り具とは別に、アジングロッドと1000番のスピニングリールとジグヘッド0.5g〜2g程度を持ち歩いていた。釣れない状況になることを予め想定しておけば、「春なのにがっかり」を経験する確率を減らすことができる。

 エサ釣りをしない人も、オキアミを買っておいて損はしないはず。冷凍保存も可能なので、お守り代わりに持っておくとよい。エサはそのほか釣具店で手に入るアオイソメなども効果的である。

■年中どこでもできる・何かが釣れる!「ジグヘッド×オキアミ」の威力

コッパグレだけでなく30cmを超えるグレも釣れる

 「ジグヘッドオキアミ」は、時期と場所を選ばない仕掛けである。堤防から足元の海に仕掛けを落とすだけで遊べるうえ、ゴロタや磯場で穴釣りができる。

 これに似た釣りで「ブラクリ仕掛け」があるが、ブラクリより糸を細くできるため小さな魚がかかりやすくなるのがオキアミジグヘッドの特徴である。夏にはキスやカワハギ、イシダイの幼魚(サンバソウ)や、秋にはメジナやスズキなど、食べておいしい魚が豊富だ。エサをイソメに変えれば釣れる魚種も増える。イソメ専用のジグヘッドも販売されており、それを使えば遠投も可能である。

夏は遠投すればおいしいキスが釣れる

 今回の釣行も本命は不在だったが「オキアミジグヘッド」で、初春の釣りを満喫することができた。釣りは自然相手なので釣れないことは避けられない。本命に固執せず、目の前の海で釣れる魚への感謝を忘れず春の釣行を楽しんでほしい。