■ソロキャンプの不安と怖さを感じる3つの要素と対策

ソロキャンプでは、夜の静けさが不安に感じることも

 はじめてのソロキャンプでは、不安要素は必ずある。ここでは筆者が不安と恐怖を感じていた3つのことと、その対策について紹介する。

●その1 テントは設営練習と事前の準備で不安解消

設営に慣れていないと、テント設営に戸惑うことも。焦りが不安に変わってしまう

 ソロキャンプのテント設営は初心者にとって不安要素。よって、設営しやすいシンプルなテントがおすすめだ。とくにワンポールテントや、ポールの少ないドーム型テントは構造もシンプルで扱いやすいだろう。

 筆者がソロキャンプをはじめた頃は、ワンポールテントが普及していなかったため、最初は軽量でコンパクトになる山岳テントを使用していた。

 また、購入後の試し張りも重要だ。筆者はテントを購入した際、不安解消のため必ず付属品の確認と試し張りを行う。テントを広げる際、どのようにたたまれていたかを確認することで、撤収時の不安も解消されるはずだ。

●その2 火は怖くない!  着火剤要らずで身近なもので火起こしをマスター

松ぼっくりを5〜6個投入し点火。徐々に大きな炎に育てるのが、焚き火の醍醐味だ

 キャンプの醍醐味といえば焚き火だが、火の扱いに不安を感じる人もいるだろう。重要なのは火種作り。小さな火種から徐々に火を大きくしていくのがコツだ。

 着火には着火剤の他、松ぼっくり、牛乳パック、麻紐、ニベアなどのハンドクリームなど、身近なもので代用可能だ。

 筆者は知識をつけてからは、着火には松ぼっくりを愛用し、拾い集める時間もピクニック気分で楽しんでいる。火起こしで自信がつくと、ソロキャンプがさらに充実する。炎と向き合う時間は、日々の喧騒を忘れさせてくれるだろう。

●その3 ソロキャンプの夜は怖くない!  快適睡眠のための準備と対策

布一枚から伝わる物音は、距離があっても近くに感じる

 ソロキャンプの夜は、物音や野生動物の気配に不安を感じるもの。しかし、事前準備で快適な睡眠は可能だ。

 筆者も睡眠が一番のネックだった。特に夜の静けさの中で聞こえる人の足音は、普段とは違う恐怖を感じた。気になり始めると眠りにつくのが難しく、テントの近くで足音が止まると怖さが増したものだ。

 物音に敏感だった筆者の場合、耳栓を持参し、枕元にライトを置くなどの対策をした。繰り返し体験していくうちに慣れてしまったが、いまでも耳栓は常備し、灯りも手の届く場所に置いている。

 ソロキャンプ未経験者は、寝袋やテントで眠る練習を行うことで、寝心地や温度感を確認できるため、不安を軽減できるだろう。