■ビギナーツアーに参加してみた

天気がいいとハイク中の照り返しは厳しい。紫外線予防としてキャップやサングラスを持っておくとよいだろう

 「道具を全ては持っていない」「山の知識は自信がない」「バックカントリーには興味がある、体験してみたい」 そんな方におすすめなのがガイドツアーである。

●バックカントリーガイドクラブ「番亭(ばんてい)」

番亭(ばんてい)事務所ではオリジナルステッカーやその他物販を販売している

 今回は、白馬エリアと高鷲エリアを拠点にバックカントリーツアーを専門としているガイドクラブ「番亭(ばんてい)」にて、エントリー層向けの「ビギナーツアー」に女性3名で参加した。

 希望すれば必要な装備を全部レンタルすることも可能で、山の知識と経験が豊富なガイドと一緒に登ることができるので安心だ。ツアーのパーティは1名のガイドに対し、参加者は最大6名までとなっており、ソロで参加する人も多いとのこと。この日の所要時間はおよそ7時間ほどで、料金は写真代含むツアー代、スノーボード以外のフルセットレンタル代、1日のみ入れる山岳保険代と併せて1名1万6500円(税込)であった。

 この日も我々の他に男性がソロで参加していた。少人数のため会話や質問がしやすく、和やかな雰囲気であった。

●講習の様子

講習中、バックパックにスノーボード板を装着する方法を教わる

 ビギナーツアーでは、バックカントリーに行く際に知っておくべき山の知識、雪崩に巻き込まれてしまった際の対応、アバランチギア(ビーコン、ショベル、プローブ)の使用方法、人が雪に埋もれてしまった際の捜索訓練などの講習を受ける。道具に触れながら実践形式で教えてもらえるので理解しやすく、身につきやすいように感じた。

●バックカントリーには体温調節しやすい服装で参加しよう

春のような天候、薄着でハイク

 この日は晴天で朝から暖かく、お昼の気温は15℃を超えた。バックカントリーは体温調節が大切なので、レイヤリングしやすい服装がベスト。インナーやベースレイヤーはウールなど吸湿速乾性の高い素材を、ミドルレイヤーはダウンやフリースなどウェアの中をしっかり保温でき、かつ凍りにくい素材にすることを教わった。日除け用にキャップや日焼け止め、雪面に反射する紫外線対策としてサングラスも持っておくと便利。