山頂からは南アルプス連峰を望む開放的な絶景が広がり、5月には芝桜が見頃を迎えて高原一帯が色鮮やかに染まる茶臼山(標高1,416m)。
愛知県の最高峰でありながら、約1,200m付近に駐車場があるため、標高差約200m、山頂まで約30分で歩ける。標高1,000mを超える景色をこれだけ手軽に楽しめる山は、そう多くないはず。登山・絶景・グルメ、花までを満喫できる、茶臼山高原は、「山に行ってみたいけれど不安」という方にもおすすめできるスポットだ。
■第2駐車場から西側ルートで登山開始
茶臼山と萩太郎山の間に広がる茶臼山高原には複数の駐車場があるが、西側登山ルートの入口に近く、登山開始のベースとして使いやすいのが第2駐車場だ。
登山道へ足を踏み入れると、高原特有のなだらかで開けた地形が広がり歩きやすい。はじめのうちは木の階段で整備されており、足元も安定している。案内板にはQRコードが印字され、スマホでも地図を確認しやすいので安心だ。
道中には「雷岩」や「雨乞い洞」といった個性的な巨石が点在している。どちらも力強い存在感を放つ大きな岩で、思わず足を止めて見入ってしまう。
写真を撮りながら歩いても、山頂までの所要時間は約30分。「登山」と聞くと身構えてしまう人でも、コースタイムが短く道も整備されているため、体力に自信がなくても挑戦しやすい山だ。ただし山の天候は変わりやすく、特に午後は天気が崩れやすい。出発前に天気予報を確認し、雷や強風の予報がある日は無理せず引き返す判断も大切にしてほしい。足元は舗装されていない場所もあるため、スニーカーよりも底がしっかりした登山靴やトレッキングシューズで臨むのがおすすめだ。
山頂には展望台が設置されており、愛知県最高峰からの景色を堪能できる。山頂からは周りの山々を遠くまで見渡せ、爽快感がある。
■萩太郎山で360度の展望。南アルプスを望む絶景
茶臼山から下山して第2駐車場に戻ると、別ルートから愛知県2位の標高を誇る萩太郎山(標高1,358m)にも登ることができる。多くの登山者が茶臼山とセットで歩く定番ルートで、両山を合わせると2時間前後のハイキングとなる。
冬になるとスキー場(茶臼山高原スキー場)として使用されるため、展望は広く開けており、見通しがよい。スキー場のゲレンデを歩くことになるため傾斜がきつく、ふくらはぎへの負担は大きめ。休憩を挟みながら進もう。
山頂にある展望台に立つと、360度のパノラマが広がる。この日は天候に恵まれ、南アルプス連峰まではっきりと見渡すことができた。白い雪を頂いた山並みが連なる景色は、登ってきた疲れを一瞬で吹き飛ばしてくれる。
萩太郎山は標高こそ茶臼山に劣るが、開放感と眺望はすばらしいので、晴れた日を狙って登る価値は十分にある。