■2日目もパウダー&ロングコースを滑りつくす
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2日目の滑り出しは、まずは圧雪バーンからスタート。志賀高原プリンスホテル東館からすぐコースインして、隣接の第1ゴンドラで山頂に向かい「ジャイアントスラロームコース」へと滑り込む。全長2,230mもあるロングコースで、カーブや斜度変化があって足慣らしにぴったりなのだ。中斜面がメインのコース設定なのでスピードを乗せた小回りから中回りぐらいのターンが快適。
途中でゴンドラの線下をくぐりながら、ゴンドラ1本分の長いコースを滑りきると体がポカポカしてきて「いいウォーミングアップになった」と感じる。
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■壁のような斜面が待ち構える「YAKEBI WALL」
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体がほどよく温まってきたところで、前日に滑り切れなかったもうひとつのパウダーツリーランコース「YAKEBI WALL(ヤケビウォール)」に向かうことにする。このコースは距離230mと長さはないが、最大斜度39度もあるまさに“ヤケビの壁”のような斜面。
パトロールがコース点検後、オープンできると判断した好条件のときしか解放されないプレミアムな非圧雪ゾーンであり、“滑走条件付きのエリア”となっているのできちんと利用規則を確認しておく必要がある。
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自然の地形をそのまま生かしているので、幅広で開放感のあるポイントもあれば、コースの先が見えない場所もある。途中でなんども止まって状況確認しながら、ナチュラルフィールドならではの醍醐味を味わった。
■眺望がいい「パノラマコース」
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そしてもうひとつ、焼額山スキー場で滑っておきたかったのが、山の西側にある「パノラマコース」だ。上部は尾根沿いにコースが通り、ここに2か所のビューポイントが設置されている。晴れていれば北アルプスや北信五岳が一望できるのだが、残念ながらガスがかかっていて展望がきかなかった。
斜面自体は中斜面で滑りやすく、途中で枝分かれするさまざまなコースを通って西館、南館、東館のホテルがある各山麓へと滑り込むことができる。
■ランチは新店舗のバーガーショップ
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そして、本日のランチとして目星をつけていたのが新登場の「YAKEBI FIRE HEAD BURGER(ヤケビファイヤーヘッドバーガー)」というお店。もともと北海道のニセコで人気のキッチンカーのハンバーガーショップが、今季から焼額山スキー場にオープンしたのだ。
この土地らしいメニューが長野県産りんごを使った「アップルヘッドバーガー」。ワインに漬け込んだスライスリンゴと、ジャムのように甘く似たカットリンゴがごろごろと入っていて、スパイシーなビーフのパテとの相性もいい。バンズはほんのり焼き色がついていてその香ばしさも含めて「口のなかいっぱいにおいしさが広がる」と幸せになる。
しかも、すべてのバーガーにはポテトが付いてくるので、本当に食べ出がある。また、ソフトドリンクのほかに志賀高原ビールも提供していて、バーガー&ビールを楽しんでいる人も多い。
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見た目からしてインパクト大なのが「WWWバーガー」。パテ、ベーコン、チーズがすべてダブルというボリュームは、食べようと手にもったときに「めちゃくちゃずっしり感がある」とその重さに驚くほど。スパイシーなパテ、カリカリに焼かれたベーコンの香ばしさも食をそそる満足感の高い一品だった。
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■ホテルステイだからできること
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ゲレンデトップが標高約2,000mと、志賀高原マウンテンリゾートのなかでも高所に位置する焼額山スキー場は、上質な雪を味わえる最高のロケーション。今回は、パウダーコースもメインに紹介してきたが、焼額山スキー場のコースは滑りやすい中斜面が多く、ビギナー&キッズも滑りやすい初級コースも揃っている。それらのコースも含めて全20コースをあますことなくきっちり滑り込んできた。そんな滑走三昧な過ごし方をしながら、気になるゲレンデランチも時間をかけてゆっくり味わえたのも、ゲレンデ直結のホテルに滞在したからこそできたのだと思う。
そして、志賀高原プリンスホテルでは「人生最高の1本」を体験できるプランを用意しており、その内容が特別感満載。まずは、スイートルームに宿泊し、特別な食事を堪能したら、翌朝は日の出前に圧雪車で山頂に。用意された特別テントでバリスタ監修のコーヒーを味わいながら日の出を鑑賞し、スキー場オープン前にまだ誰も滑っていないコースを滑走できるというものだ。しかも、専属カメラマンが撮影してくれるサービスまで付いているという。
それだけではなく、スキー・スノーボードをしない人でも特別感を味わえるプランがある。こちらのプランでは、夕方に圧雪車で山頂へ上がって、サンセットのマジックアワーを独り占。さらに、個室で味わう特別なコース料理、スイートルームの極上滞在を体験できる贅沢な内容になっている。
焼額山スキー場で、「より特別感のある過ごし方をしたい」という人は、こうしたホテルプランをチェックしてみては?