■直径30cmという絶妙サイズのグリドル
2〜3人の“CAN”P料理で使っているのが、ダーラムの「グリドル30cm」であります。本体は約2.5mmの厚みがあるスウェーデン鋼で、重量は約1.3kg。最初はシーズニングをする手間があるものの、それも儀式だと思えば楽しい。使っているうちに色合いが変化し、今では自分だけの道具に育ってくれた。
ダーラムのグリドルは、ねじ込み式で取り付ける3本脚が付属している。本体だけだと単なる鉄板に見えるけど、脚を付けた途端に野趣が漂い、なかなかカッコいい。
このグリドルは、30cmというサイズが“CAN”P料理に絶妙。
例えばホットサンドイッチを作る時に、具を炒める脇でパンをトーストしておく……なんてこともできる。もっと大きな40cmと50cmサイズもあるが、ぼくにとっては30cmがベスト。
グリドルというのは便利なもので、いったん火の上にセットしてしまえば、あとは気の向くままに様々な食材を焼いて楽しめる。一度、真冬のキャンプで焼肉を楽しんだあと、干し芋を焼いたことがあった。軽く焦げ目が付いた表面がカリッと香ばしく、最高のデザートになったのだった。
■下拵えにも使える万能クッカー「メスティン」
トランギアの「メスティン」は、当初は食べ物などを持ち運ぶための容器として開発されたと聞いたことがある。それが日本では調理器具として定着し、とくにご飯を炊くためのライスクッカーとして認知されているから面白い。
かく言うぼくも、米を炊飯する時にはメスティン(TR-210)を使っている。クッカーとしては少々深さがないが(フタを閉めた状態で6cmちょっと)、沸騰した湯が内部でうまく対流を起こすようで、米がふっくらと炊き上がる。
メスティンの本体は、料理をする前の下拵えでも活躍する。底面が広いため、食材を並べたり、混ぜ合わせたりするときに使いやすい。いわば、バットのような役割を果たすのであります。
フタも浅いバットとして使えるほか、小型のフライパン替わりになる。ただし、使われている素材が薄いアルミニウムなので、扱いには注意が必要だ。火に掛けると、あっという間に高温になり、火から離せばすぐに冷える。そのため、肉をじっくり炒めたりするような用途にはあまり向かない。オイルサーディンを缶の油ごと弱火で軽く温めるとか、そんな使い方が向いていると思う。
●今回ちらりと出た缶詰の情報
山梨罐詰「静岡釜揚げ桜えび 40g」
はごろもフーズ「シーチキンマイルド 70g」
竹中罐詰「天の橋立オイルサーディン 105g」
明治屋「MY脂肪の少ないコンビーフ スマートカップ 80g」
マルハニチロ「あけぼのさけ 90g」
明治屋「MYウインナーソーセージ 90g」
木の屋石巻水産「やわらか鯨カルビ 150g」