■山頂は展望台! お買い得な名ルートを実感
筆者が山頂に到着した際、すでに10名ほどの登山者が風を避けるように岩などの陰で休憩していました。ときおり日差しが届くと、ポカポカとした温もりを感じます。
山頂部は360度の視界があり、まさに展望台です。山、街、海と眺めもバリエーションに富んでおり、お隣の御在所岳から東には濃尾平野が広がり、名古屋駅前も確認できました。御嶽山や中央アルプス、恵那山、さらに南アルプスもうっすらと見えています。反対には琵琶湖の水面も覗き見ることができ、さらに鎌尾根から鈴鹿山脈、紀伊半島の山々まで、ひしめくように続いている様に山国である日本を実感します。眼下には菰野、四日市、そして伊勢湾が弓なりに青く広がっていました。
山頂で出会った人たちは同ルート以外にも様々なルートで登ってきたようでした。今回、筆者は同じ道を引き返しましたが、他のルートと組み合わせるのもいいかもしれません。こんなにも短い所要時間で山歩きの醍醐味を存分に味わえるルート、少々得したような気がしました。
【鎌ヶ岳・武平峠ルート】取材時の撮影、休憩を含めた所要時間
武平峠登山口 (10分) → 武平峠(60分) → 鎌ヶ岳山頂 (休憩35分+45分) → 武平峠(10分) → 武平峠登山口
登り合計:1時間10分
下り合計:55分