■エギングの醍醐味であるエギの投げ方・ロッドの動かし方
最後に、エギングの醍醐味でもあるエギの投げ方やロッドの動かし方を簡単に紹介する。エギの投げ方は他のルアー釣りと同様で、狙いたいポイントにエギが通過するよう、そのポイントより遠くに投げるとよい。エギが着水した後、リールを巻くことで、エギが直線上に釣り人側に動くことになり、狙いたいポイントを通過することができるからだ。
次にエギの動かし方としては、ただ単にリールを巻くのではなく、エギが本物のエビのように跳ねるように見せる必要がある。具体的にはエギを投げたり、リールを巻いた後は少し放置してエギを沈め、その後勢いよくロッドを上に動かすことでエギを跳ねさせる。
いわゆる「しゃくり」と呼ばれるロッドの動かし方だ。そうすると、エギがこちらへ近づくことでラインが緩むため、その緩みを取るためにリールを巻く。それを繰り返し、イカがエギに食いつくのを待つのだ。
イカが食いつくと、ライン(釣り糸)が張っている時は突然フッと緩んだり、逆にラインが緩んでいるときはリールを巻いていないのに張ることがある。そういったラインの違和感を感じた場合は、ロッドを上に1mほど素早く動かして合わせよう。
この合わせによって、しっかりとエギの針をイカに食い込ませることができる。イカの引き方は、他のメバルやスズキのようにわかりやすくないため、少しでもラインや引きに違和感があった場合は、そのすべてに合わせを行って、イカのアタリを覚えよう。
■初心者からベテランまで楽しめるエギングの魅力
エギングは他のルアー釣り同様に、魚を待つ時間がほとんどない「動の釣り」で退屈しない。それだけではなく、エギの選び方やロッドの効果的な動かし方など奥が非常に深い。そのためエギングは初心者からベテランの釣り人が楽しめる、秋のイカの代表的な釣り方なのだ。これからエギングを始めようとしている初心者の方も、ぜひチャレンジしてみてほしい。