■Point 3. 登山をサポートする多彩な機能

 荷物を効率良く運ぶために、バックパックには様々な機能が付いています。ここでは代表的な機能を紹介します。バックパックの荷室は1気室が多いです。荷室内はシンプルな作り。スタッフザックやコンプレッションバッグを効果的に使えば、整理が捗り荷物の出し入れもスムースです。ちなみに、バックパックの一番奥には使用頻度の低い防寒着や予備の着替えを、背中に近い側には比較的重いものを、背中から遠いところはレインウエアや予備の行動食など軽いもの、一番手前は使用頻度の高いものを入れましょう。

 荷室の外側に独立したサイドポケットやフロントポケットがあると、水や行動食、頻繁に着替える衣類、レインウエアなどを入れるのに活躍します。雨蓋モデルも同様な使い方をしたり、内ポケットにエマージェンシーキットや鍵といった大切なモノを入れるのに最適です。モデルによっては雨蓋を外さず、中の荷室へアプローチできるジッパーもあります。また、40L以下のモデルには標準装備としてレインカバーが付いているものも多いので安心です。

30L以上のザックに付いているサイドベルト。パッキングをしたら、このベルトを引いて重量を背中側へ寄せましょう。同じ重さでも雲泥の差が出ます
ウエストハーネスにポケットがあると小物や行動食入れに最適
サイドのポケットはストレッチの効いたタイプが多めです
レインカバーは雨蓋内やバック底付近に付随していることもあり便利です
出し入れは頻繁だけれど、落とせない物を入れるのにジッパー式サイドポケットが重宝

●背面の作りも様々

写真左)背面パネルに厚手のパッドを効果的に配置 写真右)ザック背面を通気性に優れたメッシュパネルにするモデル

 背面パネルに厚手のパッドを効果的に配置すると、背負心地が良くなります。また、ザック背面を通気性に優れたメッシュパネルにするモデルも増えています。背中から出る蒸れを効率良く排出し、汗をよくかく人にはオススメ。時季によっては寒さを感じるため、使う状況を考えて使用しましょう。

 

【soto 2022 秋山より再編集】