■頼れる友人がいれば、移住前にも移住後も心強い
第一印象で移住先に魅力を感じられるか、自分の直感を信じることも大事ですが、同時に友人がいる地域を移住先に選んでみてはいかがでしょうか? 頼れる友人がいることは、移住前にも移住後も心強いものです。
僕の場合、旅を通して龍神村のフィールドの魅力に気が付けたとしても、友人がいなければ家の仮契約もしていないだろうし、地域との交流もなかったでしょうから、移住には繋がらなかったと思います。
もし、移住候補地に友人がいなくても、トレイルランナーならばローカルトレイルレースやイベントに参加することを通じて、その地域に友人を作ることができるでしょう。ランナーでなくとも、お祭りや田舎体験イベント、地域貢献型の商品を定期的に購入してみるなど、移住前に地域の人々と繋がるツールはたくさんあります。
言い方は悪いかもしれませんが、SNSや広告などで拡散される“うわべだけの地域の魅力”に惑わされて移住を決めてはいけません。これらの情報に惹かれて勢いで移住し、本当の地域の魅力に気が付けないまま、何か違うと思って街に戻ってしまう。そんな失敗は、残念ながら少なくありません。
まずは何度も訪れたいと思える旅先で、自分と地域を繋げてくれそうな友人を作り、一緒に散歩をしながら地域の生の情報を聞く。そこでさらに魅力を感じたら、軽く移住について相談してみる。意思が固まれば、勢いをつけて役所に移住支援制度や田舎体験などの制度があるか問い合わせてみる。こんな流れが理想の移住かと思います。
ちなみに、龍神村には僕がいます! いつでも声をかけて下さい(笑)。
■「移住します!」と宣言することで勢いをつけよう
一般的に移住に必要なものは「勢い」で、移住してしまえば仕事はなんとかなるとよく言われます。その通りだとは思いますが、僕自身の体験から解像度を上げて言わせてもらうと、勢いをつける具体的な行動は「移住します!」と宣言することです。それまでは、ゆっくり旅気分で地域の人々との交流と情報収集を楽しみましょう。
僕の場合は、先に家の仮契約をしてしまったことで勢いがつきましたが、その後はゆっくり時間をかけて龍神村と交流してから移住に至りました。
地域の持つ魅力は、そこに住む人たちですら気付けていないことが多いものです。移住者だからこそ気が付けた魅力や、地域が長く誇りにしてきた魅力を、たくさんの方々と交流しながら共有していく。
そんなプロセスを楽しみながら、自身に合った移住先を固めてみてはいかがでしょうか。