移住。ここ何年かの間によく耳にする言葉だ。東京をはじめとする都心部から地方へ移住する人も増え、UターンやIターンなど移住を表す言葉を目にする機会も多く感じる。
筆者自身、数年前に都心部から秋田県へ移住し、1年ほど住んでいた経験がある。今回はそんな移住経験者である筆者が、移住のメリット&デメリット、都心部との違いを紹介する。
■景色、文化、雰囲気に一目惚れ! 首都圏からの移住
筆者は地域おこし協力隊として、縁もゆかりもない秋田県に移住した。一度秋田県を訪れただけで、これまで生活してきたどの地域にもない自然環境と、魅力的な地域の文化や雰囲気に惹かれ移住を決めてしまった。つまり、ほとんど地域のことを知らない状態で、半ば勢いで移住したのだ。
だからこそ地域住民には日常でも、首都圏から来た筆者の目には特別に映る景色があったのだ。
■移住を決めた理由その1 鳥海山をはじめとした山々の風景
住み始めて最初に惹き付けられたのは山々の風景だった。秋田県内で有名な鳥海山をはじめ、辺りを見回すと山を近くに感じられる地域が多いのが印象的で、その光景に毎日のように感動していた。
いわゆる車社会の秋田での生活は、どこに行くのにも車が必要だ。首都圏にいたときには運転する機会も少なく苦手意識があったが、出かける度に山々が違った表情を見せることもあり、いつしかドライブが好きになっていた。
移住当初は緊張もあり、運転するだけでいっぱいいっぱいだったが、山の景色によって運転を楽しいと思えることができるほど好きな風景だったのだ。