すっかり寒い日が続くようになると同時に、ミカンの美味しい季節の到来です。この時期にお店を覗くと、大小様々な種類と産地のミカンが並んでいます。さて、この中からどのミカンが美味しいのか、あなたは見分けることができますか?

 ここでは、ミカンの名産地のひとつ「和歌山県田辺市」を旅した時に、筆者が地元民に教わった美味しいミカンの見分け方と、皮と一緒に白い筋がスルッととれる通称「和歌山剥き」なる剥き方をお伝えします。

■ミカンの産地や種類 → エリア → 生産農家までチェックしてみよう

冬はミカンの旬ど真ん中。やっぱりこたつでミカンでしょ

 田辺市内の農産物直売所に足を運ぶと、驚くほどたくさんの種類のミカンが並んでいました。これは、どれを買ったらいいのかさっぱりわからん……。

 ということで、お買い物中の地元の方を捕まえてアドバイスを求めてみました。

 すると、「普段ミカンはご近所さんからもらえるから滅多に買わないけれど」、と言いながら筆者がカゴに入れたみかんをじっと見つめて一言。

 「で、どこのを選んだの?」

エリアから品種までさまざま。写真は売り場のごくごく一部です

 地元の田辺市のですけど、と答えると、そうじゃなくて「市内のどのエリアで採れたミカンなのか」が大事とのこと。曰く、市内広しといえど、特別美味しいと知られているエリアがいくつか存在するのだそうです。

 さらに言えば、同じエリア内で採れた同じ品種でも、農園ごとの日当たりの良さや風通しの良さなどで味がかなり変わってくるのだとか。

 なるほど、それは意識したことがなかった。

温暖で、日当たりが良く、水捌けが良い土地がミカン栽培に向いている