■ルアーを通してボトムを常に感じるのがコツ

 釣り方は、クランクベイトをボトムまで潜らせて、リップ(先端)で「コンコン」とボトムに触れる感触が伝わるギリギリのスピードで巻いてくるだけ。

 軽く撫でるようにリールを巻くのがコツで、「ゴツゴツ」という強い手応えを無視してゴリ巻きしてしまうと障害物に食い込んで根掛かりしてしまいます。そのときはリールを巻く手を一瞬止めると、クランクが浮力で浮き上がり自動的に障害物を乗り越えてくれます。

エリアトラウト用タックルの流用例。リールが「AbuGarcia ZENON 2500SH」、ロッドが「リチャーズ ペンタスティックPS2F 4LB-600R」

 ごく浅い水深にもハゼは生息しているので、足元まで気を抜かないのも大切。ハゼがクランクを襲うと「ゴゴッ」と引ったくるような明確なアタリが出ます。エサ釣りよりもアタリがダイナミックなのもハゼクラの醍醐味と言えます。

 地域やフィールドによって釣期は異なりますが、今年は酷暑が続いたせいか、いましばらくハゼクラが楽しめそう。

 特別な道具がなくても、手元にあるライトタックルで気軽に狙えるハゼクラは、ルアー初心者にも始めやすいお手軽フィッシングの新ジャンルなのです。