■Point 3. 防水性を気にかけよう
レインウエアは防水素材や撥水性の高い素材を使っていますが、着用時にウエア内へ水分が入らないようにするのも忘れてはなりません。私も袖口のベルクロを絞り忘れたことがありますが、下に着ていた長袖の裾が濡れるとどんどん染みて、脇まで濡れて着替えることになりました。袖口のベルクロをしっかり締めたり、フードのドローコードを適度に締めて、風雨がレインウエア内に入ってこないようにするのも、性能を発揮する大事なポイントになります。
■Point 4. 体にフィットするサイズを選ぶ
レインウエアの性能を発揮させるには体にしっかりとフィットするサイズを着るのが必須です。ジャケットは肩や肘がつっぱらないといった点を確認しましょう。目安は、手首が軽く隠れるぐらいの腕の長さ、手の甲に少し被るあたり。パンツは裾がちょっと長め。裾は多少長くても多くのモデルにはドローコードがあるので絞れます。それよりも足を上げたときにレインパンツが一緒に上がらないようにしましょう。登山靴が丸々出てしまい、足首から雨などが侵入し濡れてしまいます。ほかにも、背中が突っ張らない、しゃがんでお尻周りが苦しくないかなどをチェックしてみてください。
また、どの季節に使うかをイメージしましょう。真夏は、半袖や長袖のベースレイヤーを、秋口になればフリースといった厚みのあるミッドレイヤーを着ることもあります。実際に使うシーンを想定し、ときには中間着をレインウエアの下に着ながら、店頭で試着をして、フィット感の確認を。
●袖口でサイズを確認
●他部位もチェック
■Point 5. ウエア内の湿気を取り除こう
レインウエアは内側の蒸れにも気をかけないといけません。ウエア内の水分は透湿素材の性能だけでなく、物理的な手段もとって、快適にするのが良いです。その際のポイントはベンチレーションの機能。多くは脇下に設置されていますが、なかにはポケットがベンチレーションの役割を担うものもあります。雨の強さによってポケット内側に水の侵入もあるので注意しましょう。ちなみに、下半身は上半身に比べ、発汗量が少ないため、パンツにベンチレーション機能はほとんどついていません。
■Point 6. ポケットの使い心地も確認
ポケットは防水性が落ちる原因にもなるため必要最低限になっています。とくにパンツにはほぼありません。ジャケットのポケットはザックを背負ったときにヒップベルトと干渉しないよう腰より上、上胸付近にあるのがほとんどです。ポケット内部は防水性がなく、物を入れすぎると透湿性も落ちやすいため、余分な物を入れすぎないようにしましょう。
【soto 2022 秋山より再編集】