■美味しい新米を選ぶには「精米日」をチェック

炊き立ての新米は、日本人のDNAが喜ぶ食べ物ですよね

 お米は保存が効く食材ですが、精米後は野菜や肉と同じく、鮮度が味を左右する生鮮食品と言えます。

 精米直後から劣化が始まるので、理想は食べる量を毎回精米すればフレッシュなお米本来の味を楽しめます。しかし、精米器のある一般家庭はごく一部(東北エリアは各家庭や町中に精米器があったりします)。せめて、パッケージの「精米日」ができるだけ直近の日にちのものを選んで購入しましょう。

 極端な話をすると、10月に精米された「新米」表記のあるお米を年明けに買うよりも、「新米」表記がなくても1月に精米されたものの方がフレッシュで美味しく食べられるってわけです。お米専門店であれば、注文後に精米してくれるところもあります。

精米時期は同じだが、収穫年が違う米が同じ売り場で売られていたりする

 また、たまに安売りされている商品をよく見ると、昨年の米だったりするので要注意。特に新米が出回る時期は、古米を安売りしている売り場をよく見かけます。パッケージはまったく同じだったりするので、値段だけで無意識に手にしてしまわないようにしましょう。

■保存は野菜と同じようにできるとベスト

米不足だからと焦って大量に買い置くと美味しく食べられません!

 保存時は必ず密閉し、できれば酸化の進行が遅くなる15℃以下の環境が最適です。自宅では少量ずつ購入し(もしくは小分けにして)、冷えすぎない冷蔵庫の野菜室で保管できると理想的でしょう。

 精米後は、1か月を目安に食べ切るのがおすすめです。米不足だからと大量に買ってしまうと、本当に美味しい時期を逃してしまうので1月分ずつ買って楽しんで欲しいものです。

 近年は旅先のスーパーや道の駅で、品種別に少量ずつお試し買いができるパッケージも売られています。同じ県内の同じ品種でも、生育環境によってお米の味はかなり変わってきます。これからの時期にお出かけした際は、少しずついろいろな種類をお土産に購入し、毎日食べ比べてみるのも一興です。お気に入りの産地、品種が見つかるかもしれません。

 年にわずかの新米の時期を、存分にお楽しみください。

ちゃんと保管できて、美味しく食べ切れる量を買いましょう